東北の田舎で暮らしている嘉十(かじゅう)は、時には山菜やきのこを狩りに山へ入ります。そんな嘉十に、霧と風がきかせてくれたとっておきのお話。
早朝、森の霧からきいたのは、白く光る物体を見つけ、大騒ぎする小さなアリンコたちの話。
夕方、山の風からきいたのは、鹿たちと風にひらひら舞う手ぬぐいのお話。今に伝わる、
「鹿(しし)おどり」のはじまりなんだそうです。多くの人に愛されている宮沢賢治の童話からお贈りする、こどもたちのための人形劇詩です。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
事前予約フォームより予約の上、ご来館ください。
1929年創立。
2019年には劇団創立90周年を迎えた。
東京・新宿には人形劇専門劇場「プーク人形劇場」があり年間を通して公演を行っている。
劇場を拠点に、全国での公演のほか、時には海外でも上演。
映像部門の「スタジオ・ノーヴァ」ではテレビの人形劇製作に携わっている。
ある日の夕暮れ、おおかみのじろきちは、山の峠であやという名の小さな女の子をひろって帰ってきました。そのじろきちに、牛のまんさくとっつぁんが言いました。「いま食っちまったら、ほんのひと口だ。三年育てりゃ大きくなって、もっとたらふく食えるぞ…」それからというものじろきちは、あやが大きくなるのが楽しみで、あやにつきっきりで世話をしました。 そして三年目・・・
~けわしい山にかこまれた むかしむかしの北の国 やぎが三びきおったとさ なまえはそろって がらがらどん~ いつもお腹をすかせている三びきのやぎのがらがらどん。食べ物を求めて遠くの山にでかけます。しかし遠い山にたどり着くには、大きな魔もののトロルが住んでいる橋を渡らなければなりません。 カタン、コトンと橋を渡る足音に橋の下のトロルは目をさまし・・・。
俳優たちの手が次々にシルエットとなり、さまざまな動物へと変身していく光と影の舞台は、観る人をファンタジーの世界に誘います。サン=サーンスの名曲「動物の謝肉祭」のメロディを巧みに構成し、ライオン、オンドリとメンドリ、カメ、ゾウ、カンガルー、魚たち、白鳥を登場させ、静と動、繊細と大胆、個と群、と緩急自在な影絵で独特な世界を描きます。1979年劇団創立50周年記念公演で初演。
春にはイチゴ、夏にはリンゴ、秋にはキノコを狩りに・・・ 働くことが大好きなマルーシャに、冬の森へイチゴを採りに行かせる欲に眩んだ母と姉、そんなマルーシャを助けてくれたのは12月の精たちでした。1971年に初演し、1975年からは毎年プーク人形劇場にて12月に公演しています。3世代に渡り親しまれている作品。