震災後、「ことば」を失ったぼくらは「家族」についての思いを巡らせた。
そして、「あやなす」というコトバに出会う。
ひとの糸は織り交わり、しがらみ、模様を描く。
この作品に台本はない。稽古をしながら、アイデアを絡ませていく。
ときに折り合いをつけながら。
ぼくらは「家族」を褾るための「ことば」を探した。
それは震災で失った「ことば」を探る作業。
この作品において、口から発せられる「ことば」はない。
きっとぼくらの中には、たくさんの「ことば」にならない「ことば」がある、と思う。
この作品を通して、皆さんご自身の「ことば」を見つけて頂けたらと思う。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1972年創立。平和と人間愛を求め、”本当に人間らしく豊かに生きるとは何か”をテーマに創作劇を中心に上演。拠点となる板橋区の銅鑼アトリエ・劇場公演を実施、全国から世界へ作品を届けている。演劇上演の他に、”演劇の力を社会に生かす”ことを目標に地域や他団体と連携した各種ワークショップ事業も展開中。劇場のバリアフリー化にも力を入れている。
地方都市。生きる希望を求め思い出の地へと辿り着いた青年・服部公平。かつて映画技師をしていた映画館は廃墟となり、街には行くあてのない孤児たちがいた。昭和24年1月GHQの提唱のもと、新少年法施行に伴い全国一斉に家庭裁判所が設立された。そして映画館は、新庁舎建設までの仮庁舎に。家庭裁判所としての初日。近藤判事は一枚の書類を目にする。やっかいな文字・・・窃盗傷害。連行されてきたのは、反抗的な目を持つ少年
ブラジルの劇作家・フィゲレードの作品。イソップ寓話「狐とぶどう」をモチーフに人間の自由と尊厳を描いた寓話劇。
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