原作は馬場のぼる氏の『11ぴきのねこ』シリーズの同題名の絵本。ある日、11ぴきのねこたちの前に水玉模様のねこが現れます。雨も降ってないのに傘をさし長靴をはく“へんなねこ”を追跡した11ぴきのねこたちは、へんてこなものを発見します。それは、“へんなねこ”が宇宙から乗ってきた宇宙船だったのです。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1948年、戦後の廃墟の中で光を求めて飛び立った若者たちのエネルギーから生まれた人形劇団。クラルテとは、フランス語で「光」を意味する。乳幼児からおとなの方に向けた現代人形劇を製作・上演している。保育園・幼稚園・こども園の小部屋、小学校の体育館、そしてホール規模に至るまで数多くのレパートリーを持つ。世界中の民話・昔話、古典、現代文学、漫画など幅広いジャンルを人形劇の原作とする。オリジナル作品にも積極的に取り組む。北海道から沖縄まで人形劇を愛するたくさんの人たちに支えられている。
原作は近松門左衛門。『女殺油地獄』は、1973年劇団創立25周年時に吉田清治が脚色・演出・人形美術を担当した劇団初の近松作品である。それから45年以上の時を経て、ふじたあさや氏を演出に迎えて再演した。人形の首(かしら)のほとんどを1973年初演及び1987年再演時のものを用いた。原作者近松の時代にはたった一度しか公演が打たれなかった作品が、現代になって舞台・映画他様々なジャンルで取り上げられている
原作はミヒャエル・エンデ。劇団創立70周年記念作品として取り組む。ミヒャエル・エンデの描くファンタ―ジエンの世界観を人形劇として表現する。自分の思いのままになる本の世界の中で、本当の自分の望みや自分自身のことさへ忘れてしまう主人公バスチアン少年。バスチアンに寄り添うアトレーユと幸いの竜フッフールとの友情で元の世界に戻ることが出来たバスチアンが見つけた、本当の望みとは?
原作はW.シェークスピア。 2001年にクラルテが初めて取り組んだシェークスピア作品の再演。デンマーク国王の城では真夜中に亡霊が徘徊する、という噂を確かめるため王子ハムレットが見張りに立つと、そこに現れたのは先王である亡き父の亡霊であった。亡霊は、自分を毒殺したのは自分の弟、つまりハムレットの叔父であるクローディアスであり、しかも今や妻であるガートルードを娶り国王の座まで奪ったということを告げる。
原作は近松門左衛門。300年前、愛する女と一緒になるために公金を横領した男、飛脚問屋亀屋の忠兵衛は大和の国新口村から大坂に養子に来たのだった。その忠兵衛と命を懸けた逃避行をした新町の遊女梅川も生まれ育ちは京。忠兵衛は何故、切ってはならぬ封印を切ってしまったのか…。忠兵衛が逃げた先に選んだのは、新口村だったが、そこには既に捕り手が迫っていた。扉一枚隔てて、実の父親に顔を見せられぬ忠兵衛。知人の機転で