伝統芸能
アーカイブのみ

花売の縁

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花売の縁

首里(しゅり)の下級士族である森川の子は、不幸が続いて生活が成り立たなくなったので、妻の乙樽と幼い息子・鶴松を残し、遠く離れた山原(やんばる)へ働きに行きます。
一方、首里の良家に乳母として奉公をしていた乙樽は、何事もなく平和に暮らしていましたが、12年もの歳月が流れていました。
ある日、乙樽は成長した鶴松を連れて、津波村にいると聞いた森川の子を探しに旅立ちます。2人は猿引きに出会い、猿の芸を見て、旅の疲れを癒します。
その後、通りがかった年老いた薪木取に森川の子の消息を尋ねると、森川は去年まで津波に住んでいたが最近は見かけないといいます。人の往来の激しい田港(たみなと)村ならば何か分かるかもしれないと言われ、乙樽と鶴松は望みを託してそこへ向かいます。
2人は田港村にたどり着き、そこに現れた花売りから梅の花を買い求めようとすると、この花売りこそが探していた夫、森川の子であると気付きました。森川の子も梅の花を差し出すときに、旅人が自分の妻と息子だと気付きますが、落ちぶれた我が身を恥じて小屋の中に逃げ込みます。しかし、乙樽の説得により家族の再会を喜び、3人で首里に暮らすことになりました。

視聴方法

早稲田大学演劇博物館
無償

演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
収録日
1992/2/26(Wed)
権利処理状況
アーカイブのみ

作品情報

上演情報
1992/2/26(Wed)~1992/2/26(Wed)パレット市民劇場(沖縄県)
出演者・
スタッフ
森川の子
親泊 久玄
妻(乙樽)
宮城 能鳳
猿引
平田 行正
薪木取
島袋 光晴
歌・三線
大城 助吉
歌・三線
照喜名 朝一
歌・三線
西江 喜春
歌・三線
金城 清雄
胡弓
山内 秀雄
太鼓
国場 徳八

上演団体情報

一般社団法人 伝統組踊保存会

団体詳細・作品一覧を見る

伝統組踊保存会が発足したのは 1967(昭和 42)年に琉球政府が玉城朝薫作の五番(執心鐘入・銘苅子・護佐丸(二童)敵討・孝行之巻・女物狂)を重要無形文化財に指定した年でした。1972(昭和 47)年沖 縄の本土復帰と同時に、組踊は国の重要無形文化財(総合指定)に認定、2010(平成 22)年には、日本 の代表的な伝統芸能の一つとして、ユネスコ無形文化遺産にも登録され、組踊の更なる普及、発展を目 指し 2013(平成 25)年に一般社団法人となりました。

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