一書に曰く、
闇に覆われた神代の時代。
磐戸にひきこもった太陽神アマテラスの魂を
うつつの世に引き戻したものは、
俳優(ワザオギ)の元祖アメノウズメ。
そのオカメな若い女神が、逆さ桶の上で即興で演じた、
ハレンチかつステキなバカ踊りだった。
これが日本の演劇のはじまり。
そしてこのワザオギの子孫を、
どういうわけか猿女(サルメ)と呼ぶ。
サルメの血は、
いつの時代も
踊り続ける宿命を負う。
今この時代にも。
サルメは生きていて、
秘かに踊り続けている。
その形は様々に変化しながら、
闇から大切な何かを引き戻すために。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1990年、早稲田大学演劇サークル「演劇倶楽部」のメンバーであった 松村武、八嶋智人、吉田晋一ら5名で旗揚げ。
以来、主宰の松村武が全作品の作・演出を担当。
八嶋智人、山崎樹範ら映像でも活躍する個性的な役者が揃う。
ハイテンションでテンポのよい笑いで壮大な物語へと観客を連れ去る独特の作風と、演劇ならではの表現にこだわったダイナミックな演出に定評がある。