ノルウェーの国民的劇作家、ヘンリック・イプセンの名作戯曲を上演。
舞台はノルウェー西部のフィヨルドに臨む名士アルヴィング家の屋敷。十年前に他界したアルヴィング大尉の功績を讃える記念式典の前日、牧師のマンデルスは、信仰に背を向けて生きる未亡人が、信仰深かった夫の名声に傷をつけていると非難する。しかし彼女は、夫の私生活が救いようのないほど堕落していたこと、そして一人息子オスヴァルのため、世間にはそれを隠して生きてきたことを告白する。未亡人が愛のない偽りの人生を送っていたことを知り、牧師はショックを隠し切れない。そんななか、留学先のパリから帰国した息子が、女中レギーネとの結婚願望を母親に打ち明ける。しかしレギーネは、故アルヴィング大尉が放蕩のあげく、当時の女中に産ませた異母兄妹であった・・・。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
演劇やミュージカルなど、さまざまなジャンルの舞台の企画制作・上演をしています。毎年夏の定番となったブロードウェイ・ミュージカル「ピーター・パン」をはじめ、ホリプロが制作する舞台「ホリプロステージ」は、多くのファンの方々に親しまれています。これまで「ムサシ」「身毒丸」「海辺のカフカ」など、故・蜷川幸雄氏演出舞台の海外公演を数多く実施し、ニューヨーク・ロンドンで高い評価を得ました。「スリル・ミー」「フランケンシュタイン」など国内の人気作を上演するほか、近年は「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」「メリー・ポピンズ」などの海外大型ミュージカルの上演、そして世界中で大ヒット中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」のアジア初上演を実現するなど、日本における舞台制作会社の地位を確立してきました。自社で企画制作し、韓国でも上演されているオリジナル作品「デスノートTHEMUSICAL」は、ホリプロ初の海外ライセンス作品となります。
戦後日本を代表する作家、三島由紀夫がカンボジアの城塞都市遺跡アンコール・トムに着想を得て、実在のカンボジア王ジャヤ・ヴァルマン七世を主人公に描いた最後の戯曲による舞台。カンボジアの伝統舞踊、音楽の担い手を招聘して実現した国際共同制作作品。十二世紀末のカンボジア。栄華を極めた偉大な王が己の夢と希望を託し「アンコール・トム」そして「バイヨン寺院」を造営していく雄大なロマンをアンコール王朝の衰亡を背景に
慶長17年 陰暦4月13日正午。豊前国小倉沖の舟島。宮本武蔵と佐々木小次郎が、たがいに睨みあっている。小次郎は愛刀「物干し竿」を抜き放ち、武蔵は背に隠した木刀を深く構える。武蔵「この勝負、おぬしの負けと決まった」。約束の刻限から半日近くも待たされた小次郎の苛立ちは、頂点に達していた。勝負は一撃で決まった。勝ったのは武蔵。後に「巌流島の決闘」と呼ばれることになる世紀の大一番は、一瞬のうちに終わる。…
西洋、日本のさまざまな物語形式を取り入れ、日本人の奥底に眠る近親相姦的感情を浮かび上がらせた戯曲(1978年初演)を、“井上ひさし生誕77フェスティバル2012”の第七弾として上演された。平安時代の奥州・米田庄を舞台に、十五の夏に禁忌を犯した美しく仲睦まじい双子、稲若と日の浦姫と、二人の間に生まれた子供をめぐる数奇な運命を、井上ひさし流のユーモアを交えて描いた作品。
天王洲銀河劇場オープン1周年記念作品として、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのアソシエイト・ディレクターであるグレゴリー・ドーランを演出に、英国の著名なデザイナーであるマイケル・ヴェイルを美術デザインに迎えた国際共同制作作品。舞台はイタリアのヴェニス。バサーニオは富豪の娘ポーシャと結婚するために先立つものが欲しい。そこで、貿易商を営む友人のアントーニオから金を借りようとするが、アントーニオの財