『NASZA KLASA(ナシャ・クラサ)』ポーランド語で私たちの同級生という意味。この作品はポーランドのとある学校の同じ教室で学んだ男女10人の“歴史”を描いたもので、第二次世界大戦におけるユダヤ人への弾圧といった歴史的事実を通して彼らの人生に迫ります。舞台のモデルとなっているのはポーランド北東部に位置するイェドバブネという小さな町。世界大戦によって国の東側をソビエトに占領され、その後独ソ不可侵
<あらすじ>夏、県営住宅の一室。前日母親の葬儀を済ませ、今日は妻に離婚届を突きつけられ捺印を迫られている男、 42歳の元郵便局員・鈴木卓也。学生時代の友人との浮気がばれ、車で人身事故を起こし、職場もクビになる始末。 心臓の悪かった母親は度重なる心労であえなく他界。そして、残されたのは、84歳になる認知症の父親ただ一人。 男は失禁した父親をトイレに連れて行ったが……。 気が付くといつの間にか深夜。
小学四年生のみちるは転校生。夏休みにこの町に越してきて、二学期から新しい学校に通っています。家族はお母さんとお兄ちゃんの三人暮らし、お父さんは死んでしまっていません。そのせいか、近頃みちるは、死んだらどうなってしまうんだろうと、しきりに考えるようになっています。それからもう一つ、みちるの心の中には、みちるだけの友達・ひろみが住んでいて、いつも二人でぶつぶつ話をしています。お父さんがいなくなった寂し
(フライヤーより)北村想が書き下ろし、洞口ゆずるが演出する話題のプロデュース公演小劇場の実力派が競演する”砂漠と隕石のラブ・ストーリー”
第28回岸田国士戯曲賞を受賞した、北村の代表作の一つ。ミヒャエル・エンデの「モモ」を下敷きにして、人々の想像力を奪う「思う保険」の強盗たちに、職場演劇に打ち込んで、想像力をたくましく使って「楽しく遊ぶ」市役所の演劇部の面々が立ち向かう物語。うらぶれた下町のガード下に座り、所在なげに「お客」を待つ盲目の少女「スモモ」のエピソードが併走する。
小さな町工場を経営するアキトシは、妻のサチコとともに自らの工場で働いていた。近くのプレハブ小屋に住む弟のミチオは、壊れた機械を見ると直さずにはいられない電気修理工。なぜかアキトシに監禁されており、小屋と右足とを鎖でつながれていた。一方サチコには、かつてミチオに強姦された過去があり、未だ不倫関係にあった。そんな中、工場の新しいアルバイトとしてケイコがやって来る。ケイコは、壊れた携帯電話を直してもらっ
平成23年度文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員として、イタリアローマのTeatro Nuovo Colosseoで研修した高橋正徳の演出公演。1900年代のイタリア演劇界をリードした劇作家・俳優・演出家・詩人で、フェデリコ・フェリーニ、オーソン・ウェルズ、ダリオ・フォ等に多大な影響を与えたエドゥアルド・デ・フィリッポの代表作。娼婦あがりのナポリ女フィルメーナ・マルトゥラーノ。社会の底辺で育ったが
何日君再来
品行方正児童会第8回公演。フェスティバルのテーマである「ガリバー旅行記」を異空間と捉え、詩人・高村光太郎と母を探す少年の出会い、曖昧屋の人々とその客の家庭、町を渡り歩くサーカスの母娘などの情景を描く。特徴ある円形劇場の舞台を素のままで使用し、持ち込まれる道具と音響効果のみで場面を演出、時に客席通路まで俳優を配して観客それぞれを取り囲む異空間を仕立てた。
椅子の下にもぐりこんだまま眠ってしまった子供。さっきまであんなににぎやかに遊んでいたのに……。微妙な光がすべての音を奪ってしまったような室内に、不意に訪れた奇妙な無風状態そのもののような「劇」。
(フライヤーより)ヒョウヒョウとしながらも透明感あふれる作風で人気の北村想ワールド。『いっぽんのキ』は、一本の木の下で繰り広げられる五話のオムニバス・ストーリー。第一話『金槌』、自分を自分の望遠鏡で覗いてしまう受験生の話。第二話『ひこばえ』、枯れ木に出てきた新芽をめぐっての話。第三話『雨宿り』、にわか雨の途中に出会った旅人の話。第四話『帰郷』、故郷に帰った男が邂逅する過去の話。第五話『タイムカプセ
1979年に劇作家・北村想が発表し、日本現代演劇における金字塔と称される作品を10年ぶりに北村自身が演出した1990年の再演。物語の舞台は、核戦争によって荒廃した関西のとある地方都市。放浪する旅芸人ゲサクとキョウコ、そして謎の男ヤスオ。3人の旅路の先に待っているものとは―。
穂の国とよはし芸術劇場PLATプロデュース
穂の国とよはし芸術劇場PLATプロデュースの第二弾。穂の国とよはし芸術劇場の芸術文化アドバイザー(2017年当時、19年4月からアソシエイトアーティスト)であったアル☆カンパニーの平田満と劇場との共同企画。KAKUTAの桑原裕子の作・演出、平田満、井上加奈子、増子倭文江、中尾諭介、多田香織、小林勝也といった出演者により、2017年12月に豊橋、北九州、東京で上演。団地の一室を舞台に描かれた小さな作
自身の劇団で数多くの作品の演出を手掛けている柄本明が劇団外で初めて演出を手掛け、同時に出演者としても、その才能を認めた藤原と心理的戦いを繰り広げる。俳優として目覚ましい成長を続ける高杉真宙、今作が舞台初出演となる佐久間由衣との4人芝居。脚本は、2011 年に岸田戯曲賞を受賞し、国内外でも注目される劇作家、松井周によるオリジナルの書き下ろし作品。松井独自の視点で、どのような人間関係もそれぞれがオリジ
ノルウェーの国民的劇作家、ヘンリック・イプセンの名作戯曲を上演。舞台はノルウェー西部のフィヨルドに臨む名士アルヴィング家の屋敷。十年前に他界したアルヴィング大尉の功績を讃える記念式典の前日、牧師のマンデルスは、信仰に背を向けて生きる未亡人が、信仰深かった夫の名声に傷をつけていると非難する。しかし彼女は、夫の私生活が救いようのないほど堕落していたこと、そして一人息子オスヴァルのため、世間にはそれを隠
1985年日本演劇界の話題を独占した「碧い彗星の一夜★Ⅱ」から1年。北村想の新作書き下ろしを得て、さらにパワー・アップした<真冬の夜の夢幻劇>が下北沢・本多劇場に出現。北村想・宇崎竜童・流山児祥の黄金トリオで放つ86年演劇界を震撼させる”ショーゲキとカンドーのFAIRY TAIL”誕生。既って見た白黒スタンダード映画のような…<恋の物語>天気予報は明日の予報をもう出さなくなった。明日もまた雨である