上でもなく、下でもない。
野外のようでもあり、また室内。
家族のようでもありまた他人同士でもあるような。
コーヒーカップをテーブルに置くと
そこは野外の芝生である。
―じゅんじゅん
じゅんじゅんを振付に迎えて製作。舞台美術に大阪のクリエイティヴ集団graf、音楽製作にdumb typeの山中透が全面協力した。
モノクロームサーカスの身体を100%活かしつつも、新たな世界観へ導く意欲作となった。
風景を次々と変化させていく視覚の魔術がちりばめられたじゅんじゅんならではの演出が魅力。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
有料オンデマンド配信。視聴にはvimeoの会員登録が必要です。(レンタル330円~)
オンデマンド配信。
京都を拠点に1990年に設立。坂本公成主宰。作品はアジア・ヨーロッパ・USAなど17カ国で上演されている。鳥の演劇祭や、瀬戸内国際芸術祭など国内のフェスティバルや、フェスティバル・ドートンヌ、ベイツ・ダンス・フェスティバルなど招待多数。graf,真鍋大度、藤本隆行などの他ジャンルのアーティストとのコラボレーション多数。’02年アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成を受けNYに研修。平成19年度京都市芸術新人賞受賞。
そこにいること。いやおうなくそこに「他者」がいることの魅力。いやおうなくそこに「他者」がいることの恐怖。レミングとは、ヨーロッパやアメリカの北部地方に生息するネズミに似た小形の動物。爆発的に大増殖して大群で移動する。本作品は上演地でダンサーを募集、選出して製作する新たな作品スタイルの提案でもある。カンパニーダンサーと地元ダンサーがそれぞれの身体の垣根をとり払ってつくる、シンプルな構造から生まれる作
世紀を隔ててなお人類を震撼させる核の恐怖を真のあたりに感じることになった3/11にインスピレーションを受け、マイケル・マゼドンの『100000万年後の未来』をサブテキストに、地球的時間のスパンで人類の進化と現在、そして核と抜き差しならない関係を結んでしまっている人類の困難を描く。更に三好達治、茨木のり子の詩を引用。
意図しようが意図しまいが人が2人存在するだけで互いに傷つけ合っている。お互いの存在にさえ気付かないような階(きざはし)に立ってみてそのことに気付く。言葉になりようのない言葉、聞き取れない発声。150本のナイフ、テーブルの上と下の男女。対話を重視してきた坂本+森による対話のない対話。コンタクトの極北。
身体の震え、ノイズに坂本が関心を移行させている時期に製作された作品。現代音楽家 吉松隆による哀切な傑作『朱鷺によせる哀歌』に捧げた作品。Monochrome Circusの新鋭小寺麻子が柔軟で繊細な肢体を活かして踊りきる。