数十年に一度、地球に接近する小惑星。
そこからやってきた、コンクリートブロック型の飛行物体。
乗っているのは、身長数センチのツアー客たち。
「これ、ホッチキスですよねえ!」
「カッター折りますんで、足で押さえててください」
「消しゴムのソファー、弾力いい感じですねえ!」
「マジックインキ、いい匂いがする...!」
ご主人の帰宅も厭わずに、机の上の観光旅行。
ハイポリマーでBBQ、夜には満天の折り紙ミルキーウェイ。
パソコン裏のバカンスへ、地球人もようこそ!
ヨーロッパ企画が見せるミクロコスモス。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
有料オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額2,189円)
京都を拠点にコメディを上演する劇団。年に1度の劇団本公演では積極的な国内ツアーを展開。17年には「来てけつかるべき新世界」で上田誠が第61回岸田國士戯曲賞を受賞。劇団メンバーの活動は舞台にとどまらず映画、ドラマ、テレビ・ラジオ番組の製作、雑誌連載、イラスト、ゲーム制作、Youtube生配信、発明…などジャンルを超えて広がっている。
屍市立・躯死骸高校。新校舎で発覚した耐震偽装により、たった4人の底辺クラスにあてがわれた旧校舎には、77の不思議があった。ギョエー!どこからともなく落ちる黒板消し、壁のあちこちから出る手、幽霊水泳部員、走り回る人体模型、勝手になるピアノ。疑いようもなく量で攻めてくる怪異に、教師たちはしかし、授業をすべく立ち向かう。腐っていた生徒たちもやがて、熱意にほだされていく。科学とオカルト、歴史の教科書と地縛
プロ野球投手の地元にて、TVクルーが出くわした衝撃。狂気か? ファンタジーか? それとも彼らに真実が。掘り下がる記憶、溢れ出る優しみ。投手そっちのけで進むドキュメンタリー。ヨーロッパ企画初期の傑作、愛慕と郷愁のサイココメディが14年ごしに土から隆起! ゴーレム、久しぶり。
1930年代のパリ、モンマルトル。セーヌ川で死んだ、不遇の画家のアトリエ。遺されていたのは、夥しい数のだまし絵。それらを処分しに来た、大家と周りの人々。児戯と嗤われ、時代ずれを哀れまれながら、時間の闇へと葬られゆく画家の魂が、しかし妙に、出てこようとしてる…!?世に放たれた異貌の奇劇、だまし絵コメディ。
「ここは新世界のはずれです。 しょうもない串カツ屋の娘がうちです」 「きて屋」に集うおっさんたちと、切り盛りするマナツ。 通天閣を見上げれば、飛びかうドローンの群れ。 野良ロボットはうろつき、炊飯器は将棋を指す。 飛田更地はVRの楽園。そして来てけつかるシンギュラリティ…。 テクノロジーとおっさんが切り結ぶ、SF人情喜劇。 「新世界コメディ」、大阪弁で送りまっさ。