「明日のハナコ」は、2021年福井県の高校の演劇大会で、コロナ禍無観客の中で上演されました。その後、なんとも不幸なことになってしまいました。大会のテレビで中継が予定されていたのですが、「ハナコ」だけが放送されず、脚本集は生徒さんが読めないように顧問の先生が預かり、未だ収録されたDVDは作者の手に渡っていません。
理由は「個人を特定や、原発という繊細な問題の扱い方、差別用語の使用などについて懸念している」とのことのようです。私たちは、高校演劇のために書かれたこの戯曲をあえて取り上げ、「問題」と戯曲の面白さを丸ごと伝えるために、あえてリーディングでの上演しました。
原発の町の高校の演劇部の二人の生徒が、この世界はいったいどうなるのだろう、自分たちはどうなるのだろう、何をすればいいんだろうと、原発の問題、生きる上で大切な誠実の問題を考え、不安と戦い成長していく物語です。
こちら、ハナコ組は、二人の女子高校生役を男性が演じているバージョンです。当日のアフタートークに続き、別回に行われた作者玉村徹登壇のトークも収録。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
有料オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額1,078円、レンタルともにあり)
有料オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額550円会員登録+レンタル440円~)
『明日のハナコ』東京、神奈川初の上演を目指し、丸尾聡、大島寛史を中心に結成。賛同した江花実里、斉藤沙紀、ほか多くのスタッフの尽力、劇場の協力ににより上演を実現。