江戸享保年間。新吉原遊郭に名だたる太夫、三浦屋の高尾は武家の威光をきらめかす御留守居与力・原武太夫の執心を毛嫌いし、送られた打掛をにべもなくけなして立ち去る。そのとき、高尾が売り言葉に買い言葉で、大尽風を吹かす商人衆もきざだと言ったのを津国屋をはじめ居合わせた粋人連が聞きとがめ、高尾の天狗の鼻をあかしてやろうと相談する・・・
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
東宝演劇部は、阪急電鉄、阪急百貨店、宝塚歌劇団を設立した小林一三(1873~1957)が1932年に東京に設立した映画演劇の製作興行会社、東宝株式会社の演劇部門です。現在東京・日比谷に帝国劇場とシアタークリエを直営劇場として経営しており、通年において様々なジャンルの演劇の企画、製作、宣伝、興行をおこなっております。
織田作之助原作の「わが町」を舞台化。
江戸時代に伊勢古市の遊郭であった刃傷(にんじょう)事件をもとに脚色を加えた舞台。
二輪の菊はどうしても花器に調和しない。通子の指をもてあそんで、何とか落ちついてくれたかと思うと次の瞬間には、小さな床の間の空白を破って、調和を大きく崩した。やはり一輪だけにした方がいい。もともと鼠志野の鶴首になった花瓶は一輪ざしで、白と薄紫の二輪では、一つの首に二人の女の顔が載っているようで重すぎるのだ。
早坂暁作のテレビドラマシリーズを舞台化。大正末期から昭和中期までの、四国の風早町(後の愛媛県北条市、現在の松山市北条)を舞台とした、作者自身の自伝的物語。