演劇

NODA・MAP番外公演

アーカイブのみ

『THE BEE』ロンドンバージョン

『THE BEE』ロンドンバージョン
『THE BEE』ロンドンバージョン
『THE BEE』ロンドンバージョン
撮影:谷古宇正彦
『THE BEE』ロンドンバージョン
『THE BEE』ロンドンバージョン
『THE BEE』ロンドンバージョン
演劇

NODA・MAP番外公演

アーカイブのみ

『THE BEE』ロンドンバージョン

10秒に一度、何かが起こる……ユーモアと戦慄の75分!!演劇史に燦然と輝く野田秀樹最大の衝撃作!
これまで10カ国14都市で上演、各地で称賛され続けてきた本作は、いつの時代でも繰り返される“報復の連鎖”を、観る者の想像力を刺激しながら描き出す。幕が開いたが最後、ひたすら落ちていくだけのジェットコースターにでも乗っているかのような物語。

<STORY>
家路を急ぐ平凡なサラリーマンの井戸が自宅の前で遭遇したのは警察とマスコミの喧騒だった。脱獄囚の小古呂(おごろ)が井戸の妻子を人質に取り、井戸の家に立てこもっていたのだ。井戸は妻子を救出しようと、どこか頼りない警察とともに行動を起こすが、事態は思わぬ展開へ……。

・・・

『THE BEE』は、2003年に野田秀樹が英国で現地の俳優たちと始めたワークショップから誕生した。奇しくも2003年は、9.11 同時多発テロ事件への報復としてイラク戦争が勃発した年でもあり、野田はワークショップの題材に筒井康隆の短編小説『毟りあい』を選んだ。以降、日本と英国を何度も行き来し、時間をかけてワークショップを積み重ねていく。同時に野田は戯曲を最初からすべて英語で執筆しようと試み、シチュエーションやセリフのニュアンスがどのようにしたら伝わるのか、西洋の文化的な解釈の細かな検証を、キャサリン・ハンターら英国人俳優達や、作家コリン・ティーバ ン(共同脚本)と作業を重ねながら創作していった。かくして誕生した『THE BEE』は 2006年にロンドンのソーホーシアターで初演、絶賛される。当時、日本国内ではすでに演劇人として高い評価を獲得していた野田が英国でゼロから作品を立ち上げ、戯曲を英語で書き、ロンドンで初演した。 この挑戦は観客のみならず、後に続く日本の多くの演劇人に強く衝撃を与えたのだった。
ロンドン初演で高い評価を受けた『THE BEE』は、2007年の東京公演で英語版と日本語版を同時上演。
英語版ではサラリーマン[井戸]をキャサリン・ハンターが演じ、脱獄犯の妻役を野田秀樹が演じる。
一方で日本語版では[井戸]を演じた野田秀樹は、俳優としての存在感も強く印象付け、その年の演劇賞を数多く受賞。演劇界に一大センセーションを起こした。
本作はその2007年の英語版上演ものである。

視聴方法

(要予約)早稲田大学演劇博物館
無償

演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
事前予約フォームより予約の上、ご来館ください。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
収録日
2007/6/29(Fri)
権利処理状況
アーカイブのみ
映像分数
80分

作品情報

上演情報
2007/7/12(Thu)~2007/7/29(Sun)シアタートラム(東京都)
出演者・
スタッフ
Ogoro's wife,Reporter
野田 秀樹
Anchoku,Ogoro,Ogoro's son,Reporter
グリン・プリチャード
Dodoyama,King of Chefs,Reporter
トニー・ベル
原作
筒井 康隆
共同脚本
野田 秀樹
演出
野田 秀樹
美術・衣装
ミリアム・ブーター
プロデューサー
北村 明子
プロダクションマネージャー
ニック・ファーガソン
演出部
奥野 さおり
劇場プロダクションマネージャー
山本 園子
劇場照明
三谷 恵子
照明操作
武井 由美子
音響操作
遠藤 憲
衣装スーパーバイザー
ジャッキー・オートン
衣装
SePT workshop
大道具制作
Capital Scenery Ltd. London
字幕制作・機材
幕内 覚((株)イヤホンガイド)
字幕制作・機材
相原 康平((株)イヤホンガイド)
字幕制作・機材
横尾 由美子((株)イヤホンガイド)
技術翻訳
大島 万友美
法務アドバイザー
福井 健策(骨董通り法律事務所)
Executive Producer
Mark GODFREY(SOHO THEATER)
Deputy General Manager
Erin GAVAGHAN(SOHO THEATER)
劇場協力
高萩 宏
劇場協力
穂坂 知恵子
劇場協力
矢作 勝義
劇場協力
三上 さおり
企画・製作
NODA・MAP
制作進行
吉澤 尚子
制作進行
藤田 千史
制作進行
藤田 早苗
制作進行
萩原朱 貴子
制作進行
李 銀京
制作進行
林 由香子
票券
笠間 美穂
広報
西村 聖子
宣伝美術
平田 好
写真撮影
加藤 孝
パンフレット取材
岩城 京子
パンフレット取材
尾上 そら
パンフレット取材
沢 美也子
パンフレットヘアメイク
新井 克英(e.a.t...)
宣伝美術助手
添田 陽子
宣伝美術協力
新井 久保
宣伝美術協力
露木 繁雄
舞台写真撮影
谷古宇 正彦
パンフレット協力
田中 伸子
パンフレット協力
アンドリュー・カーショー
ロンドン公演舞台写真
キース・パティソン
受賞歴など
■第42回紀伊國屋演劇賞(2007年)
団体賞受賞:NODA・MAP(『THE BEE』『キル』)

■第7回朝日舞台芸術賞(2007年)
グランプリ受賞:『THE BEE』日本バージョン・ロンドンバージョン
舞台芸術賞受賞:堀尾幸男(『THE BEE』日本バージョンほか)

■第49回毎日芸術賞(2007年度)
演劇部門受賞:野田秀樹(『THE BEE』日本・ロンドンバージョン)

■第15回読売演劇大賞(2008年)
大賞・最優秀作品賞受賞:『THE BEE』日本バージョン・ロンドンバージョン
最優秀演出家賞受賞:野田秀樹
最優秀男優賞受賞:野田秀樹

上演団体情報

1993年に劇作家・演出家・俳優の野田秀樹によって設立。以降、NODA・MAPは毎回新しいクリエイティブチームと俳優を起用し、大小さまざまは規模の演劇作品をプロデュース・制作を行う。
主な作品に、『キル』『パンドラの鐘』『オイル』『赤鬼』『THE BEE』『ザ・キャラクター』『エッグ』『逆鱗』『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』『贋作 桜の森の満開の下』『フェイクスピア』など、数々の話題作を発表。
野田は歌舞伎やオペラの脚本・演出も手掛けるなど、演劇界を超えた精力的な創作活動を行う。また海外の演劇人とも創作を行い、これまで日本を含む 12カ国18都市で上演。22年9月にはロンドンで『Q』: A Night At The Kabuki を上演し好評を博すなど、国内外問わず意欲的に活動をしている。

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