劇団 夢の遊眠社第22回
劇団 夢の遊眠社第22回
1983年9月、本多劇場で初演。野田秀樹の劇作家としての人気に火をつけた劇団中期の傑作。
<あらすじ>
故意に走行中の車にぶつかり、金銭をゆすり取る〈当たり屋〉の「赤木圭一郎」は、場外馬券場のある四つ辻で、同業者の「粕羽聖子」と出会う。この謎の女は、子供の時間が取り戻せる白い実を商っている。一方、魔女狩りの季節。中世のニュールンベルグでは、三人の少年「正月」「六月」「八月」が、妄想のストーブに薪を絶やさない。火が消えてしまえば、自分たちもまた消えてしまうと信じている。彼らもまた、貴族の馬車に向かって〈当たり屋〉を営んでいる。
現代と中世の時間と空間が交錯する構成を取る。無邪気であり、しかも残酷な少年の時間が、アルプス山脈を渡る凧と凧糸のイメージとともに語られる。緻密な構成にすぐれ、和凧を大胆に使った演出が鮮烈、野田が女装して聖子を演じた。野田秀樹初期の代表作である。
※劇団スタッフによる収録映像になります。一部映像に乱れがございますがご了承ください。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1993年に劇作家・演出家・俳優の野田秀樹によって設立。以降、NODA・MAPは毎回新しいクリエイティブチームと俳優を起用し、大小さまざまは規模の演劇作品をプロデュース・制作を行う。
主な作品に、『キル』『パンドラの鐘』『オイル』『赤鬼』『THE BEE』『ザ・キャラクター』『エッグ』『逆鱗』『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』『贋作 桜の森の満開の下』『フェイクスピア』など、数々の話題作を発表。
野田は歌舞伎やオペラの脚本・演出も手掛けるなど、演劇界を超えた精力的な創作活動を行う。また海外の演劇人とも創作を行い、これまで日本を含む 12カ国18都市で上演。22年9月にはロンドンで『Q』: A Night At The Kabuki を上演し好評を博すなど、国内外問わず意欲的に活動をしている。
劇団 夢の遊眠社第43回公演・解散公演
1981年10月、駒場小劇場で初演された初期の代表作。92年9月~11月、劇団 夢の遊眠社解散公演として、近鉄劇場、シアターアプルで上演された舞台を本アーカイヴに収録した。<あらすじ>無法松は、百十億年のあいだ、人力車を引き続けてきたのだが、車にのっていたはずの「ぼんぼん」が消えた。ゼンダの森にある城の前、赤頭巾という少年が、門を押し入ろうとしている。少年十字軍を気取っている三人トーマ、ユリスモー
日本の現代演劇ポスターデジタル化プロジェクト2023
150点の現代演劇公演のポスターをアーカイブ。公演のキービジュアルがデジタル展開され難い、1960年代から80年代を中心に、紙で現存するポスターをデジタル化。ポスターのセレクションは、1960年代以降の舞台芸術系のポスターを収集・保存、これまでも研究や数々の展覧会に協力する等、演劇公演のポスターに造詣が深い、ポスターハリス・カンパニー社代表の笹目浩之氏が担当。
NODA・MAP番外公演
10秒に一度、何かが起こる……ユーモアと戦慄の75分!!演劇史に燦然と輝く野田秀樹最大の衝撃作!これまで10カ国14都市で上演、各地で称賛され続けてきた本作は、いつの時代でも繰り返される“報復の連鎖”を、観る者の想像力を刺激しながら描き出す。幕が開いたが最後、ひたすら落ちていくだけのジェットコースターにでも乗っているかのような物語。<STORY>家路を急ぐ平凡なサラリーマンの井戸が自宅の前で遭遇し
劇団夢の遊眠社第29回公演
初演は1985年、近鉄劇場・本多劇場など全国縦断公演を実現。1986年に国立代々木競技場第一体育館にて『石舞台七変化』三部作のひとつとして再演された。この三部作一挙上演は上演時間のべ6時間におよび、1日で26,400名の観客を動員するという偉業を成し遂げた。<あらすじ>『石舞台星七変化』を締めくくる第三作では、三人の女騎士たちは、神々から追放されている。「第三の男」は、掌の生命線と記憶を失った男と