演劇

劇団 夢の遊眠社第43回公演・解散公演

アーカイブのみ

ゼンダ城の虜 ー苔むす僕らが嬰児の夜

ゼンダ城の虜 ー苔むす僕らが嬰児の夜
ゼンダ城の虜 ー苔むす僕らが嬰児の夜
演劇

劇団 夢の遊眠社第43回公演・解散公演

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ゼンダ城の虜 ー苔むす僕らが嬰児の夜

1981年10月、駒場小劇場で初演された初期の代表作。92年9月~11月、劇団 夢の遊眠社解散公演として、近鉄劇場、シアターアプルで上演された舞台を本アーカイヴに収録した。

<あらすじ>
無法松は、百十億年のあいだ、人力車を引き続けてきたのだが、車にのっていたはずの「ぼんぼん」が消えた。
ゼンダの森にある城の前、赤頭巾という少年が、門を押し入ろうとしている。
少年十字軍を気取っている三人トーマ、ユリスモール、マリエンバードは、赤頭巾を軍の指揮官ルドルフに見立てている。
一方、現代の練馬では八百人の少年が行方不明になったという。赤頭巾は、八幡様のお祭りで両性具有の天使、狼女を見たという。
居留守キリストの館で主人の代役を演じさせられている万年青(おもと)という青年は、赤頭巾に奇想天外な世界観を吹き込む。世界はひとりの人間で出来ているというのだ。
中世と現代の物語が同時に進行していく。さらに、和と洋の名前の登場人物が錯綜する。皮膚呼吸、退化、めまい、四つ足歩行、墜天使、重力。自在な妄想が展開する。人間という迷宮から、失踪した少年たちを救い出すことはできるのか。野田自身、「この台本には、その後五年くらいの間に作る舞台のエッセンスのようなものが詰まっていた」とのちに語っている。劇作、演出ともに、独自の方向性を打ち出した記念碑的な作品である。

視聴方法

早稲田大学演劇博物館
無償

演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
映像管理者
有限会社ノダ・マップ
権利処理状況
アーカイブのみ
映像分数
120分

作品情報

上演情報
1992/9/9(Wed)~1992/9/27(Sun)近鉄劇場(大阪府)
1992/10/2(Fri)~1992/11/23(Mon)シアターアプル(東京都)
出演者・
スタッフ
赤頭巾少年
円城寺 あや
万年青
野田 秀樹
無法松
段田 安則
自来也
松澤 一之
トーマ(少年1)
竹下 明子
ユリスモール(少年2)
羽場 裕一
マリエンバード(少年3)
松浦 佐知子
オスカー(少年4)
山下 容莉枝
肩尾樅
田山 涼成
君尾松
浅野 和之
露店商人1/ひまな歯医者1
上田 真士
露店商人2/少年5
門間 利夫
露店商人3/少年6
小松 正一
露店商人4/ひまな歯医者2/少年7
遠山 俊也
露店商人5/少年8
浜野 正幸
少年9
杉田 秀之
フラビア姫(狼女)/少年10
安達 香代子
作・演出
野田 秀樹
照明
北寄﨑 嵩
音楽・演出補
高都 幸男
振付
謝 珠栄
衣裳
原 まさみ
技術監督
真野 純
舞台監督
津田 光正
制作
北村 明子
演出助手
鈴木 弘之
舞台監督助手
川原 清徳
舞台監督助手
宇佐美 雅人
舞台監督助手
上野 博志
舞台監督助手
酒井 ちはる(バックステージ)
舞台監督助手
斉藤 幸子
舞台監督助手
藤波 三幸
舞台監督助手
大平 扶紀子
舞台監督助手
柳原 清美
舞台監督助手
国代 雅子
舞台監督助手
平井 香織
照明チーフオペレーター
増田 隆芳
照明操作
石井 宏之
照明操作
磯野 眞也
照明操作
平野 景子
照明操作
大塚 之英
照明操作
松山 浩美
照明操作
高山 隆夫
音響操作
近藤 達史
衣裳制作
加世田 陽子
衣裳制作
伊藤 恵子
衣裳制作
伊藤 幸子(演劇集団円)
大道具制作
石元 俊二(俳優座劇場舞台美術部)
メークアップ
青木 満寿子(マックス・ファクター)
トレーナー
鳥井 美映子
殺陣指導
東山 茂樹
絵具提供
リキテックス
稽古場協力
ダイジョースタジオ
照明協力
(株)エルティー
照明協力
(株)伊東洋行
ポスターはり協力
ポスターハリス・カンパニー
制作
中澤 安希
制作
藤田 史子
制作
飯塚 聡子
主催(大阪公演)
FM802
主催(大阪公演)
関西テレビ放送
協力(大阪公演)
京阪神エルマガジン社
協賛
JR東海
企画・製作
劇団夢の遊眠社

上演団体情報

劇団 夢の遊眠社

団体詳細・作品一覧を見る

1993年に劇作家・演出家・俳優の野田秀樹によって設立。以降、NODA・MAPは毎回新しいクリエイティブチームと俳優を起用し、大小さまざまは規模の演劇作品をプロデュース・制作を行う。
主な作品に、『キル』『パンドラの鐘』『オイル』『赤鬼』『THE BEE』『ザ・キャラクター』『エッグ』『逆鱗』『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』『贋作 桜の森の満開の下』『フェイクスピア』など、数々の話題作を発表。
野田は歌舞伎やオペラの脚本・演出も手掛けるなど、演劇界を超えた精力的な創作活動を行う。また海外の演劇人とも創作を行い、これまで日本を含む 12カ国18都市で上演。22年9月にはロンドンで『Q』: A Night At The Kabuki を上演し好評を博すなど、国内外問わず意欲的に活動をしている。

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