とりふね舞踏舎旗揚げ公演で1992年に初演され、アヴィニョン演劇祭やニューヨーク、京都上賀茂神社など、国内外で上演を重ねている作品。子を置いて自死した友人の作家・鈴木いづみをモデルに、三上賀代が修士論文で明らかにした「土方舞踏譜」を使って振付・構成されている。例えば前半の「子を抱く幽霊の通過」の舞踏譜は「子を抱く幽霊の通過―流れる首―子を抱く-月光―シーツ-天井の糸―オーイ」。後半の景は「愛の日々」。
1991年、舞踏家・三上賀代と作家・三上宥起夫によって創立。1994年からは傘下団体として一般市民の老若男女を中心とした舞踏グループ「湘南舞踏派」を立ち上げ、賀代のソロもしくは小人数(1〜4人)公演と、賀代を中心としたプロの舞踏家+湘南舞踏派(団員数30~40名)公演の二つの公演体制をとってきた。2001年には京都に大学生を中心とした平安舞踏派を組織。市民活動として野口体操をベースとした健康体操『からだの教室』も主宰している。