ねずみのちゅうたはなまけもの。いつも寝てばかりいる。おなかがすいて買ってきたチーズをどこかに落としてしまった。どうやら猫が取ったらしい。ねこにどんな仕返しをしてやろうかと考る。床屋になってねこの大事なひげをちょん切ってやろうか、それとも海賊になってねこを海にジャボンとつけてやろうか、それともサーカスでねこに綱渡りをさせてやろうか…。
ところが、そのねこがチーズをひろって返しに来てくれました。実はこのねこさん、良いねこだったのです。そこでちゅうたは、どんなお礼をしようかと考えます。しかし、こちらはなかなかうまくいきません。ドジをふんでばかりのねこさんを助けてあげようか、品評会でいじめられているねこさんを救ってあげようか、それともりっぱなお屋敷をプレゼントしようか。ちゅうたの空想はどこまでも限りなくひろがって、宇宙の果てまでとんでいきます。
『ちゅうたのくうそう』は子どもたちに、私たちに、歌ったり物語ったりすることが、食べること、生きることと同じように楽しく愉快で真剣なことだということを体験させてくれるでしょう。そして、空想することの素晴らしさと可能性を見せてくれるでしょう。空想と即興で次々と展開していく、おかしなおかしな音楽劇『ちゅうたのくうそう』を、ぜひみなさんでお楽しみ下さい。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1954年創立(劇団三期会1967年東京演劇アンサンブルに改名)。演出家広渡常敏を中心にベルトルト・ブレヒトの『今日の世界は演劇によって表現できるか?』を問い続け、現代演劇の創造を続けている。
1977年東京武蔵関‘ブレヒトの芝居小屋’を拠点として、日本・海外の創作、翻訳戯曲を上演。海外公演や全国演劇鑑賞会、学校の演劇鑑賞教室などで旅公演を行っている。児童演劇も創立当初から全国のおやこ劇場とともに沢山の作品をうみだしてきた。講演会、シンポジウムなどで地域との交流など活動は幅広い。
2019年本拠地を埼玉県に移し‘野火止RAUM’がはじまった。
ワーニャは田舎の領地で母と姪のソーニャと暮らしている。妹の夫の大学教授が後妻を連れてやってくる。彼を信じ献身的に支えた教授は実は無能で俗物だった。美しい後妻エレーナに心を奪われて仕事も手につかないワーニャと医師のアーストロフ。しかしエレーナの心はアーストロフに。そんな折、農園を売ってフィンランドで余生を送ると宣告する教授。怒り心頭のワーニャはピストル騒ぎを起こす。自分の人生は何のためにあったのか・
維新後、官から支給された農地に入植した三代つづく開拓農家安倍林檎園。三代目園主正義は、林檎園経営に厭いて鉱山に手を出し、借金を重ねる。主人のいない林檎園を守るのは、正義の弟で作家志望の信胤、正義の娘道子と正義の母の寿々。常雇いの今朝吉に助けられながら何とか踏ん張ってきたが、とうとうこの土地を手放すことに・・・。「いや、おれたちは、ここを出てゆくほうがいいんだよ。ここにいるかぎり、頭にちょんまげをの
バルコニーに佇む若い人たち、窓の外を眺めながらおしゃべりともいえない会話を交わしている。一方、PTSDの兵士と、こどもを兵士に撃ち殺された母親が対話しようとしている。更にこの世を司っている?ような、ユリズンという男が存在し、彼が笑うと世界では轟音が鳴り響き、地震が起こり、軍隊が派遣され、…3つのワールドは次第に絡まりあい、最終的に一つになっていく。ウイリアム・ブレイクの予言詩をもとに書かれた作品。
人が蠅のようにバタバタと死んでいくアフリカを逃れてエリージオとファドゥールは希望を求めてやってっ来た。しかしここでは、自殺ビルから毎日人が降って行き、街路では銃が乱射され、高速道路では自殺者が大渋滞を引き起こし、人は人に冷淡になっていく――。ある日ふたりに目の前で赤毛の女が海に入って死ぬ。翌日、ファドゥールと盲目の踊り子アブゾルートが出会いこの世界の片隅で生きる人びとがつながりはじめる……。
