イギリスの田舎町ウインザーを舞台に繰り広げられる喜劇。
酒と女には目がない活力にあふれた憎めない男、フォルスタフが二人の人妻に散々な目にあわされるエピソードを軸に、旧い秩序意識から解放されて人間中心の時代へと目覚めていく市民たちの姿を、楽しい笑いの中にいきいきと描いた作品です。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1944年2月に青山杉作、千田是也、東野英治郎、小沢栄太郎、東山千栄子、岸輝子ら10名の同人をもって出発した劇団俳優座は、常に高い理想をかかげ演劇の正道を目指し活動を続け、創立80周年に向けてさらに前進を続けます。
子供たちと戦場で商売するたくましい肝っ玉おっ母は、ついに戦争の本質がわからずに子供たちを失う大きな代償を支払う。20世紀最大の劇作家ブレヒトが世界の母親に訴える傑作。1966年上演の絶賛にこたえ、より素晴らしい舞台をお贈りいたします。
スペインの港町カディス。ある夜、彗星の光が町を覆った。数日後、夏の陽光に市場も民衆も活気づくある日、一人の男が女を従えて町に現れ、戒厳令が敷かれる。COVID-19禍、ベストセラーとなったカミュの『ペスト』。彼がその小説をものした翌年、自ら戯曲として発表したのが『戒厳令』だ。ナチスに対抗するレジスタンスの「寓話」とも称される作品。「ペスト」と名乗る支配者に挑む青年医師ディエゴ。果たして……。
名作「どん底」で知られるゴーリキーの作品。旧体制を死にものぐるいで護ろうとする者と、新時代に生きようとする者との闘争を今日的視点で描きます。
仏蘭西の或る森近くの別荘に住む、繪礼奴(母)と禰莉(娘)。父である瑠王は月に一度生活費を渡しに訪れる。いつもと様子の違う瑠王に耐え兼ね、家を出ていく繪礼奴。その態度に業を煮やした瑠王は、禰莉に真実を告白し、「もうここには現れないであろう」と去っていく。帰ってきた繪礼奴に禰莉は真偽を追求するが、正反対の告白を聞かされる。自分の部屋へ孤独な女の世界へと去って行く繪礼奴。独りになった禰莉は苦行に身を投ぜ