演劇
アーカイブのみ

霰
霰
演劇
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昭和十六年、、若狭の堀口家では、当主文蔵の野辺送りが行われていた。うるし取りで一代の財産を築いたにもかかわらず、放蕩の血が、いつしか体内を蝕んでいたのである。そんなおりもおり残された妻りんのもとへ、二人の若者が訪ねてくる。文蔵が舞鶴の女に産ませた富吉と、弟の千太である。日陰の身であった下駄職人の富吉を憐み、りんは実母のような労りを見せる。富吉もりんの優しさに応え、下駄作りに励むのだったが、その心にはいつしかりんへの思いが……。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
映像管理者
有限会社劇団文化座
収録日
1988/10/18(Tue)
権利処理状況
アーカイブのみ
上演分数
120分
映像分数
119分

作品情報

上演情報
1988/10/14(Fri)~1988/10/23(Sun)その他(その他)
出演者・
スタッフ
りん
佐々木 愛(劇団文化座)
富吉
阪井 康人(劇団文化座)
千太
小長谷 勝彦(劇団文化座)
順吉
成田 明哉(劇団文化座)
権七
斉藤 三勇(劇団文化座)
脚本・演出
水上 勉(フリー)
舞台美術
石井 強司(文学座)
照明
手島 栄一(ステージライティングスタッフ)
音響
佐々木 雄二(劇団文化座)

上演団体情報

劇団文化座は戦時下の1942(昭和17)年2月26日に結成される。同年4月第1回公演梅本重信作『武蔵野』で旗揚げ。敗戦間際の昭和20年6月、日本の現代劇の紹介という名目で満州に渡り2か月後に敗戦を迎え、一年間の難民生活を経て帰国。以来、「戦争と日本人」にこだわった作品、日本の底辺に生きる人々に寄り添った作品、現代を映す鏡となる現代劇を生み出し続けている。

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