インドはカルカッタのうらぶれた安宿の一室。舞台中央に、このホテルには不似合いに大きいシングルベッドが二つ。クーラーの効かないおんぼろホテルの狭い一室に、鼠のように閉じ込められてしまった2人の男の眠れぬ一夜のお話。
有薗芳記と流山児祥による二人芝居。
演出家・俳優の流山児祥が、小劇場の横断的活動を目的として1984年に設立。劇団でありながらプロデュース色の強い公演を行ってきた。2000年からは海外に進出し、近年は台湾の劇団と共同制作を行う等、精力的に活動を続け、国内での公演では、歌舞伎、シェイクスピア、寺山修司や唐十郎のアングラから最前線の劇作家の新作、名古屋や大阪で活躍する才能の発掘、韓国の現代演劇、ブロードウエイ・ミュージカルとジャンルを問わず、果敢に上演している。また、シニア演劇の可能性を広げる活動も続けている。
1980年『月蝕歌劇団』、1981『黄金箱』につづく流山児祥(演出)+高取英(劇作)の戦前派三部作の完結編。昭和15年(1940年)、東京を、怪奇紅マントの噂が席巻した。「婦女子を誘拐し凌辱する」紅マントの噂とはいったい何だったのか?日中戦争(支那事変)から太平洋戦争(大東亜戦争)へとうつりゆく戦争下、当局は、紙芝居「紅マント」を弾圧、焼却した。燃えていく紙芝居は、紅マントの噂を消滅させたというよ
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1980年代の小劇場演劇史に残る記碑的な作品。流山児祥:プロデュース、岸田戯曲賞受賞後第一作として第三エロチカの川村毅が新作を書下ろし、黒テント佐藤信:演出、宇崎竜童:音楽、島次郎:美術で、1986年10月、用賀駅前の2000坪の広大な野外で繰り広げられた大スペクタクル野外劇。塩野谷正幸、若松武、斉藤晴彦、室井滋、北村魚、小宮孝泰、小須田康人、深浦加奈子、美加理、有薗芳記、南雲京子といった小劇場界
唐十郎の1970年初演の名作「愛の乞食」を流山児★事務所が「現代演劇ルネッサンス」第2弾として下北沢本多劇場で上演。小劇場がアングラと呼ばれた激動の時代に唐十郎の熱い想い、「演劇の自由さ」、「特権的肉体とは何か」を伝えるべく、山崎哲を演出、主演に劇団☆新感線のトップ・スター:古田新太を迎え流山児祥が企画製作し大ヒットした。共演は若杉宏二、大鷹明良、山内圭哉、悪源太義平、井沢希旨子らの人気実力派が出