演劇
アーカイブのみ

ピカレスク黙阿弥

ピカレスク黙阿弥
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ピカレスク黙阿弥

黒テントの芸術監督であり、テレビドラマのシナリオライターとしても活躍中の山元清多が『籠釣瓶花街酔醒』を題材に、カルロス・サウラ監督、アントニオ・ガデス主演の映画『カルメン』にインスパイアされて描きあげたのがこの『ピカレスク黙阿弥』。

 舞台となるのは、現代。とある劇団の稽古場。すべてはそこで行われる稽古として進行するが、芝居なのか稽古(現実)なのか、分かちがたく重なり合っているメタ・シアター形式で物語は進行する。

 ある劇団は座長・次郎(男1)を頭に、劇団の機運をかけて現代版『籠釣瓶花街酔醒』(かごつるべさとのえいざめ)に取り組んでいる。

『籠釣瓶花街酔醒』は河竹新七作で明治21年 (1886年) に千歳座 (のちの明治座)で初演された世話物狂言で、享保年間に江戸吉原で野州の 百姓・佐野次郎左衛門が吉原の花を恨んで切り殺した上に多数を殺傷した 「花の吉原百人斬り」を題材にした作品である。

『籠釣瓶花街酔醒』とあまりにも似通っている稽古場の状況。本番に近づき熱が入っていくにつれ、次第にそれが芝居なのか、それとも現実なのか区別がつかなくっていく……。そして、ついには……。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
映像管理者
一般社団法人流山児カンパニー
収録日
1998/6/11(Thu)
権利処理状況
アーカイブのみ
上演分数
105分
映像分数
105分

作品情報

上演情報
1998/6/3(Wed)~1998/6/14(Sun)本多劇場(東京都)
出演者・
スタッフ
佐野次郎
榎木 孝明
八ッ橋
大路 恵美
繁山栄之丞
海津 義孝
沖津
北村 魚
丈助
若杉 宏二
丹八衛
悪源太 義平
治六
山中 聡
長兵衛
水内 清光
万八
栗原 茂
おさき
青木 砂織
与助
稲 増文
九重
小林 あや
初菊
木内 尚
若者1
清川 寛
若者2
関根 靖晃
若者3
朴 永彦
若者4
上田 和弘
若者5
中谷 政雄
脚本
山元 清多
演出
流山児 祥(流山児★事務所)
舞台美術
島 次郎
舞台監督
吉木 均
照明
山上 悦男
音楽・演奏
本田 実
衣装・メイク
加藤 ちか
音響
藤井 正昭
音響
島 猛(ステージオフィス)
振付
めるも
殺陣
東郷 秀信
照明操作
ROMI
イラスト
榎木 孝明
演出助手
畝部 七歩
制作
小松 克彦
制作
米山 恭子(流山児★事務所)

上演団体情報

流山児★事務所

団体詳細・作品一覧を見る

演出家・俳優の流山児祥が、小劇場の横断的活動を目的として1984年に設立。劇団でありながらプロデュース色の強い公演を行ってきた。2000年からは海外に進出し、近年は台湾の劇団と共同制作を行う等、精力的に活動を続け、国内での公演では、歌舞伎、シェイクスピア、寺山修司や唐十郎のアングラから最前線の劇作家の新作、名古屋や大阪で活躍する才能の発掘、韓国の現代演劇、ブロードウエイ・ミュージカルとジャンルを問わず、果敢に上演している。また、シニア演劇の可能性を広げる活動も続けている。

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