その村は深い深い鬱蒼とした森の中にひっそりと存在していた。その兄弟は早くに両親を亡くしていた。兄は心優しく、弟は頭が悪かったが、天真爛漫な笑顔はいつも人々を笑顔にした。しかし弟がベンダラの儀式を目前に控えたある夜、村は惨劇に包まれることになる。村に残された、哀しく、残忍な伝説が明かされる。その時少年は・・・
おぼんろとは、末原拓馬の創り出す物語を全身全霊で語り部たちが紡ぐ劇団。
あの暗がりの中で手をにぎりかえしたこと、ほんとうは後悔してるそれなのに僕は君が来るのを祈り待ちわびているくるなくるなと静かに泣きながら
穢れた人形達はあまりに尊い夢を見た。キャガプシーと呼ばれる人形達は人形同士で壊し合いをするために創られました。人間の罪の穢れを浄化するための儀式なのです。さあ、気になるのは、キャガプシー達が何を考えていたかです。その儀式は人里離れた場所でひっそりと行われていましたが、ある時、その壊し合いを見世物にしようと考えるネズミという男が現れました。それから10年、仲間を壊し続けるトラワレという名のキャガプ
知っていますか?かつて、呪法劇という学問があったことを。それが、あまりに強大な力を持つがゆえ、歴史の闇に隠されたことを。呪法劇とは芝居をやると言う儀式によって、霊的なるものを地上に降臨させ超常的な力を借りることです。おぼんろは1600年代に残された伝説的な文献を日本で初めて翻訳し、当時の儀式を再現しました。『ゲマニョ幽霊』はロシア・ポーランド戦争が行われた頃、ラマエが描いた物語とされています。誰が
双子の王子が生まれました。片方は幽閉され、その長い人生を高い塔の中で過ごしました。やがて双子の王子は成長し大人になりました。そして二人は出逢います。