ブラジルで6月に全国各地で行われる伝統のお祭り(収穫祭)からインスパイアされた作品。若者からダンスのレッスンには普段はかかわっていない年配まで参加しており、どこで上演してもブラジル人に親しまれる作品。
ブラジル・サンパウロ州のアリアンサにある弓場農場のバレエ団。おじいちゃんおばあちゃんから子供まで弓場農場の4世代が共に舞台に立つ。弓場農場は、1935年に弓場勇(1906-1976)と志を同じくする仲間が建設、「耕し、祈り、芸術する」することを生活の理想としてきた。その弓場農場に、1961年、土方巽との共演などでモダンダンサーとして活躍した小原明子(旧姓:図師)が彫刻家の夫・久雄と共に入植、それを機に弓場バレエ団が設立された。1978年にはブラジル日本移民七十周年を記念して、第一回ユバ・バレエ団日本公演が実現。弓場勇の出身地である西宮市を始め、日本各地13カ所で公演を行った。1991年、第二回日本公演。1997年、天皇皇后両陛下来伯歓迎式典で公演。2011年には創立50周年を迎え、1年をかけて数々の記念イベントが開かれた。弓場農場の生活にバレエを定着させた小原明子は生涯をバレエ団と共に生き、2024年9月にこの世を去った。
<輝かしき開拓者> 一世の開拓者の日に焼けたたくましい体、鋭いまなざし、白い髭、これまで見たことがない人間の姿に出会ってまるで優れた芸術作品を目の当たりにしたようだと衝撃を受け、その労働者たちの美しい働く姿を活かした作品を創作した。<よろこびの歌> 弓場農場へ到着した時の感動を小原明子がナレーションで語り、続けて「太陽が暑いから」「ヤマの仲間達」「よろこびの歌」とヤマ(弓場農場の通称)のテーマ曲(
夕日を浴びて畑から馬車に乗って帰宅する少女たち、威勢よく滑走するたくましい少女たちの姿に感動とインスピレーションを受けた作品。1961年にユバ農場に入植した小原明子が弓場農場で創作した最初の踊り。