パパは真面目でつまらない人間だったので、早いうちにママに逃げられました。以来、私たちを男手ひとつで養ってきましたが、私が高校生だったある日に過労で死にました。私たちはパパの死を笑って生きてきました。パパの保険金が尽き、パパがローンで買ったこのウチを売ろうと書斎を整理していたら、パパの日記が発見されました。パパの裏の顔と本当の仕事、ママとの運命の出会い、ある女の影と熱烈な恋愛、巧妙に仕組まれた計画、私たちの出生の謎。パパの日記にはSF小説顔負けのウソが丹念に書き込まれていました。あんなにつまらないパパがこんなに愉快なウソを書くなんて、一体、パパにはどんな世界が見えていたのでしょう。今日、私たちは久しぶりにこのウチに集まり、この『SFパパ日記』を爆笑しながら検討しようと思います。
札幌ハムプロジェクト<札幌本部>は演劇企画運営団体。 目的を「独自の演劇公演の模索と向上及び、地域演劇の活性化」とする。(本部ホームページ→https://hampro.jp)
東京支部は2011年5月に設立され、札幌本部とは別の独自の企画展開をみせている。主たる活動としては3つ。一つ目は多くの東京の演劇人と出会うための演劇カンパニー「東京の人」やプロデュース公演「コレカラの人」の運営。二つ目は過去11回開催・累計80以上の劇団が参加した、ソフトとしての演劇フェスティバル「小さい演劇祭シリーズ」の主催(2021年4月まで)。三つ目は札幌本部企画・ワゴン一台日本全国巡業企画「全国縦断興行」への参加。2020年は初めて東京支部単独で全国9都市を回った。
◎公演概要はたから聞けばニヤニヤ笑える、じんわり静かに心に沁みる、はしゃげない中年会話劇。今、「我々はどのように大人になり、しかして大人になれないのか」を問う。◎あらすじ11月21日友引。高校の同級生たちが居酒屋の個室に集まり、故・鈴木達夫について語り合う。思い出ばなしに興じるうちに、お互いの不幸を比べ始める。家族を持つもの、持たぬもの、夢をおうもの、おわぬもの、金を持つもの、持たぬもの。今は中年
◎公演概要観終わった後、きっと優しくなれる劇です。高齢化社会の「今」を切り取るバカバカしくも切ないシニカルな芝居です。老人を取り巻く環境、その家族の葛藤。老若男女、誰にとっても未知なる老い先を演劇で切り取ります。◎あらすじ国無歳三(自立、まだらボケ)が老人仲間4人とともに有料老人介護施設から集団脱走。介護士の久留美と孫の菊代は旅に同行するハメになる。統率が取れていることを不思議に思う久留美。菊代は