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日本の太鼓や踊りは、さまざまなお祭りの中で囃されてきました。お祭りは、ハレの日の行事として、世の中が平和で穏やかに暮らせますように、病気や怪我をすることなく過ごせますように、作物がたくさん実りますように、といった人々の願いを込めておこなわれてきました。昔も今も変わらず日々を精一杯生きる人々の切実な願いを太鼓や踊り・唄に込めて、今を生きる私たちもお互いに囃し囃され、力を合わせていこうという舞台を創り
人間は本来、社会の中でいろいろないのちとつながって生きるもの、そうした本来のあり方を生き生きと伝えてくれるものの一つが祭りや芸能です。それは今でも、自然災害や困難を乗り越える力の源にもなっています。民族芸能が持つつながる力、生きる力、乗り越える力を感じ合いたい。「あした」が文字通り「明るい日」と感じられるように、希望を忘れずに胸を張って「あしたへ向かって」生きる力となるようなエネルギーが湧いてくる
「阿波踊り」「沖揚げ音頭」「佐渡おけさ」など、日本全国の民謡や郷土芸能を掘り起こし伝承をしてきた劇団わらび座が、初めてヨーロッパで公演を行い、圧倒的評価を得たステージです。
北は北海道にはるか昔から暮らすアイヌ民族の踊り、南は日本最南端の沖縄の踊り、東北の花笠音頭、東京の獅子舞など、この作品ではそれぞれの地域の気候風土によって独特の発展をしてきた個性豊かな芸能を取り上げます。「結」とは元々、農作業などの助け合いという意味です。沖縄では「結いまーる」という言葉であったり、東北では「結っこ」、アイヌ語では縄などをきつく締めることを「ユプ」といい、日本語の「結い」の語源とも