エレベーターに閉じ込められた二人の男。偶然乗り合わせた二人のはずが…。息もつかせぬシーソーゲーム!お堅いサラリーマンとゆるゆるフリーター。二人の間には一体何が?次から次へと明らかになる秘密!はたして二人は無事に外に出られるのか!?
働きもせず何度も嫁に逃げられ家賃も払えない駄目男のアパートに、自らネ申と名乗る内気な男がやってきた。駄目男はネ申を目先の金ヅルにしようと目論む。ネ申は駄目男に積年の思惑を果たそうと目論む。が、貧乏スパイラルが待ち受ける―――。金をめぐって堕ちてゆく、痛くてぬるくて笑ってしまうほど哀しい日々のお話。取り憑き合って奪い合う、男同志の満たされない同棲劇。
第12回せんがわ劇場演劇コンクールグランプリ受賞記念公演。劇場を舞台にした2つの二人芝居。【舞台編】舞台は、劇場の公演準備前の舞台。俳優がひとり舞台の上にいると、台本の台詞を正確に喋る見知らぬ男が現れる。それはすでに削除されたはずの台詞だったー。劇に登場しなかった登場人物とその役を演じるはずだった俳優の物語。【客席編】舞台は劇場の客席。劇の結末に納得できない登場人物と、人生でたった一度だけ見た劇の
囲碁をモデルにした「点転」という架空の競技をめぐる物語。日本棋院が後援につき、世界初の「囲碁劇」として上演された。普段演劇に使われていない美しい会場とその斬新な使い方も話題になった。<盤の大きさに規定がない>点転という競技、<ピンポイントな読者>にしか意味のない小説を巡る、勝つこと負けること始まること終わらせること希望と絶望とその先の物語。
舞台は山頂の展望台にある寂れたビヤガーデン。その日の真夜中過ぎに、ある星が壊れてなくなってしまうのだという。それを見に集まってきた天文学研究会のメンバーとたまたま通りかかった旅人、ビヤガーデンの女店主が寒空 にビールを飲みながら語り合う。各々の記憶の中にある各々の「壊れた町」が交差する。それは混じり合うことなくそのまま各々の方向へ消えていく。「何ひとつ共有できないもの同士も、一瞬だけ、一点で交差す
1ヶ月間で5本の短編を組み合わせて30ステージを上演した『雨降りのヌエ』。その31日間、開館中は滞在し、上演以外の仕込み、場当たり、ミーティング、ばらしなど上演に関わることから、公演とは直接かかわらない過去作品の上演や、舞台美術のデッサン、対談イベントなど劇団員の文化の関心をイベントにして無料公開し続けた記録。演劇は上演だけでなく、その裏側や周辺を見ることができる企画のことが映像で伝えている。
第25回及び第26回OMS 戯曲賞佳作連続受賞した後に大賞を受賞した作品。人と人の関係性を戯曲により深く書き込み、創作した作品です。客演には、CoRich 舞台芸術まつり! 2018 春・グランプリを受賞し、コトリ会議に 3 回目の出演となるオパンポン創造社の野村有志、前回ツアーから連続出演する京都を拠点に活動する安住の地代表の中村彩乃、初参加の浜本克弥(小骨座)の 3 人を迎える。神戸アートビレ
水たまりの月にちかづいちゃいけない。だって青空にはおひさましかいないから。そこはいま夜空のかがみじゃないから。水たまりの月をさがしちゃいけない。あなたのあおぞらが星空にかわるから。水たまりの月はかぜにゆれない。虚空のおとのなみにゆれる。水たまりの月はシーラカンス。おんなごころと秋の空。
神戸版
実家で飼っていた犬・スーパーポチが亡くなったと義姉からの電話を受ける大阪で暮らす菫。菫は恋人の登とともに福井に帰省する。兄の洋は妻の直生と戻ることのない旅に出るのだと自らの死を匂わせ、菫に実家を託そうとする。亡くなったスーパーポチは菫に伝えたかったものは。
機能低下は必ず来る。やがて誰もが目と歯と腰と、そして頭脳に問題を抱えるようになる。それはもう疑いの無い事実。叫びたいほどの不安。でも誰も叫ばない。ダッテ、モウワカクハナイカラ…。冗談じゃない、と俺は思う。あなたとふたり、濁った記憶の煙突にのぼり、あったかどうか定かではない無用の街を見下ろす。「いったい俺が何をした? 責任者出て来い!そこに立て。こっちを見るな。ボリビアには行かない。金の話も忘れろ。
その日は灼熱のビーチで迎えるクリスマス。浜辺に佇むひとりの男。相棒はウクレレとデッキチェア。そして傍らには渡しそびれたお歳暮の箱。それは忙しかった日々が嘘のような、ゆったり過ごす年の瀬。そんな穏やかなビーチに巻き起こった事件とは!?箱の中身は一体何なのか!?
火曜日のシュウイチ
実家は貧乏。成績も下位。クラスでの身分まで最下級層。不良からはパシらされ、暗黒の中学時代を送った少年Aがいた。持ちうるものは、手先の器用さと優しさだけだった。そして15年。少年Aは30才にして小さな寿司屋の主となり上がった。ある大雨の日。ならず者となり果てた同級生が現れて、Aに出前を頼んだ。届けに行った文化住宅。そこには──。これは優しい、ウザいほど優しい男の恋話。角ひろみが故郷尼崎のヤンキー中学
火曜日のシュウイチ
幽霊が出た。35歳のおっさんの幽霊だ昔死んだ僕の友達だという。覚えてないこんなおっさんの知り合いはいない彼は11歳のときに死んでから、僕と一緒に歳を重ねてきたのだという。じっと見てた。僕のことを。知らなかったじゃいまさらどうしてそれを言いに来たの?彼はわかってほしい、という。わかりあいたいのだ、という僕と。彼の死んだ事情のことをいや困った。まことに困ったそんな夜。幽霊のささやきを、お送りします
火曜日のシュウイチ
毎週火曜日に上演 1年間で完結する壮大な物語。この物語は阪急電車に恋をした少年が、悩み、もがき、苦しみながらも幾多の苦難を乗り越え、一人の立派な青年として成長していく過程を愛と勇気と笑いと涙で描く感動巨編である。