本作は、カンパニーデラシネラとリー・レンシン(マレーシア)、リウ・ジュイチュー(台湾)が協働した前作『TOGE』(2021 年12 月/KAAT 神奈川芸術劇場)(https://youtu.be/7SCoBE1OmxU)の出演者に、チョン・ヨンド(韓国)が新たに参加メンバーとして加わり制作されたワークインプログレス公演。新作のリサーチとなる10日間のワークショップを経て、東京で成果発表公演として
アルベール・カミュの未完小説をモチーフにした、尊厳と誇りと家族についての物語。カミュの母親はろう者だったそうです。今作では、ろう者俳優、數見陽子さんを迎え、家族に向けたカミュの視線、その心に通底する信念を描きます。また、三味線桂小すみの生演奏の躍動感によって身体の独自性が引き出され、無言劇で紡ぐ内省する視線、観客が各々のイメージを投影しやすい余白があり、独特な味わいの作品となっています。
小野寺修二演出による新規国際共同制作『TOGE』。マレーシアから李人欣、台湾から劉睿筑を迎え、新しい身体言語創作を目指し、KAAT神奈川芸術劇場にて2021年12月初演。ジョージ・オーウェル著『動物農場』から着想を得た本作品。同著では、人間に支配・搾取されていた動物が人間を追払い自治を始めるが、最初皆平等であったものの、いつの間にか仲間の中から支配者が現れ、他への支配が始まった結果、人間対動物と同
TOKYO DANCE TODAY #4
青山円形劇場の空間を生かした独創的な作品を発表するダンスシリーズ「TOKYO DANCE TODAY」の第4弾。「カンパニーデラシネラ」を主宰する小野寺修二の作・演出・出演作品。ダンス・マイム・芝居を混在させ、偶然と必然の迷宮に漂う人間を描く。
先日、行きつけの店の店長さんに散髪してもらっていた時、髪を「切る」に対し過不足なく「切って」いて、そうかと思い当たったことがありました。張り切るでも慣れるでも緩むでも表現するでも好き嫌いもなく、ある動詞を過不足なく体現することは実際とても難しい。日々同じ動詞に向き合う中で、飽きず過不足ない状態に辿り着くことについて、考えるところがありました。以前ジャズピアニストが、究極のドミソが弾けたらと話してい