トリコ・A 演劇公演2021
脳性麻痺を患う主人公は、小さな町にある小さな寺で、両親と暮らしている。彼女の定位置は大きな松の木のある庭に面した縁側。ある時は父の読むお経とともに、ある時は縫い物をする母とともに、彼女の毎日は過ぎていた。ある日、父が倒れ、彼女のもとへ初めてヘルパーがやってくる。ところが主人公は、ヘルパーとどう接して良いのかわからない。彼女は悩む。私はヘルパーに、何をしてほしいのか。そもそも私はいったい、何を望んで
江戸川乱歩の児童文学の金字塔。変装を得意とする盗賊「怪人二十面相」と日本一の名探偵「明智小五郎」との、力と力、知恵と知恵が火花を散らす大闘争の物語。子供の頃、誰もがワクワクしながらページをめくったあの興奮はそのままに、肉薄すればするほど揺らぐ二十面相の「存在」をつまびらかにあぶり出す。作曲家の増田真結氏を迎え、「光と音」、「身体と音」で織り成す、全く新しい『怪人二十面相』。
ひろい世界の中の 星粒のような わたしの在り処(ありか)一番大きな面をまず、草原と、鳥たちの群れのラインで分離する。ところどころに、小さい花を散りばめる。上から順に色の名前を言う。また、音楽を添えてみる。いつか夢で見た場所と照らし合わせる。その中をそっと、歩いてみる。
2020年10月〜11月に開催された現代アートイベント「原泉アートデイズ!2020」の参加アーティストとして、静岡県掛川市原泉地区での滞在制作に5ヶ月間取り組み、集落の田園風景を舞台にしたパフォーマンス『風景によせて2020』を発表した。本映像は、この作品の演出・構成を務めた中谷がクリエイションを振り返ったインタビューと、現地での制作過程を体感できるドキュメンタリー映像を収録している。
風景によせて2022
車の窓からいつも見える田園のパノラマ。泉の恵みと人々の営みを感じるこの場所の風景に「つゆ」のような記憶が沁みてきて、やがて川となって流れて行きます。わたしたちはその流れにそって、小さな舟を出します。ほんの小さな、目をこらさないと見つからないような。
京都駅構内に仮設された個室ユニット内において京都駅前で行われたインタビュー映像を約300人分見ることができる。インタビューは全員に同じ質問を矢継ぎ早に投げかけ答えてもらう形式で行われた。京都駅は町への出入り口であると同時に境界であり、多数のインタビューによって都市と人との関わり、都市の内外の繋がりが浮き彫りになっていった。また、観客は京都駅構内のツアーに参加することもできた。ツアーは大阪・釜ヶ崎と