双子の少年たちの日記として描かれた原作小説『悪童日記』は、その文体が非常に無機質な点が特徴です。そこで今作品では、『悪童日記』の物語ではなく、文体を立体的に立ち上げることで、双子の目がとらえた戦時下の片田舎の風景を描くことに挑戦しました。5つの無機質な台と5人の俳優、抑揚を排した発語を使って、非常時にあらわになる人間の本質と、無機質な文体の奥にしまい込まれた双子の感情を炙り出します。
2015年7月旗揚げ。既成戯曲・小説から作品を立ち上げる。俳優とダンサーが、身体とシンプルな舞台美術、最小限のテキストを使用し、原作世界を具現化する。2015年利賀演劇人コンクール2015にて優秀演出家賞一席受賞。2019年6月FEMART Festival 7th(コソボ共和国)、10月瀬戸内国際芸術祭2019にて『悪童日記』上演。
