あらすじ:『昭和二〇年八月十五日―朝鮮半島は、その日を境に「異国」となり、女たちは「外国人妻」となった。』敗戦時、朝鮮半島には百万を超える日本人が在住していた。半島からの日本人の引揚げは、昭和23年の夏までにほぼ完了したとされるが、この地に残って生きていく決意をした女たちがいた。それは、かつて内鮮一体政策で朝鮮人男性に嫁いだ日本人妻たち。結婚に敗れ、あるいは死別しても、すでに日本に戸籍がなく、身元
てがみ座 第十六回公演。北斎の異才を受け継ぎ、のちに『夜桜美人図』『吉原格子先之図』を描き出すお栄(応為)、その青春期の物語。【あらすじ】江戸後期、黒船が泰平の眠りを覚ます少し前。お栄は鬼才の絵師・葛飾北斎を父に持ち、物心つく前から絵筆を握ってきた。幼い頃から北斎工房の一員として、男の弟子たちにも引けを取らずに、代作もこなし枕絵も描いてきた。けれど本物の絵師になりたいと肝を据えたとき痛感する。北斎
詩人ヨシフ・ブロツキーと都市レニングラードの関係性から着想し、「ここ」と「彼方」のはざまのなかに喚起される事々について検証していく。あらすじ:1999年、サンクトペテルブルク。冷戦終結から10年、ソ連は崩壊し、新たな混沌にあった。その街で暮らす女の元に、アメリカから男がやってくる。手紙を携えて。それはかつてアメリカへ亡命した父からの手紙だった。女は幼い頃に父と別れてから孤独と欠落感を抱えているが、
あらすじ:民俗学者である宮本常一と戦時下に日銀総裁を務めた渋沢敬三を中心に、渋沢の私設民俗学研究所「アチック・ミューゼアム」を舞台に、第二次大戦下の若き民俗学者たちの群像を描く。民俗学者達の情熱が、軍政日本の植民地政策に巻き込まれていく。しかしその中で渋沢は、日本の敗戦を予期し、喪われるであろう日本の保管を意図して、常一を日本各地の僻地に向かわせた。「その日」が来る前に、常一は日本全国を歩き回り、
『小説神髄』『当世書生気質』で近代文学の誕生に貢献し日本初のシェイクスピア全巻完訳を成し遂げた巨人、坪内逍遙。しかしその人生は、挑戦と失敗の繰り返しだった...。江戸から明治へ。時代の狭間で、時に滑稽と笑われながら日本独自の新たな演劇の創造に情熱を燃やし続けた逍遙。彼の破れた夢の残照から現代を照射する!
