君はきっと、ひとりじゃない。これから先はどうかわからないけれど。六送会。そう呼ばれていたのは、深土小学校の本年度卒業生たちを見送る、学芸会のことである。4年B組は、授業で学んだ『スイミー』のお芝居を発表するため、練習に励んでいるはずだった。ある日、ある児童の母親が深土小学校を訪ね、訴える。「先生、どうしてうちの子がスイミーではないのですか?」不登校になる児童。度を超えた抗議に、休職に追い込まれる4
シアターねこカンパニープレゼンツ ラボラトリーシアターvol.4
戦争中に1人の男が自分の家だけで敵国と和平を結び、その「平和の家」には平和を享受しようと様々な人物がやってくるのだがー。シアターねこカンパニーラボラトリーシアター第4弾は、紀元前425年ペロポネソス戦争の真っ只中に発表された現存する世界最古の平和物語といわれるアリストパネスの「アカルナイの人々」にインスパイアされ、シアターねこが現代版「平和の家」体験シアターに姿を変えます。果たしてどんな人々が訪れ
女は一人、男と暮らしていた。男は立ち入り禁止の扉の奥で、よからぬことをしていた。扉の隙間からは、黑い水が零れ落ち、それは、川になり海に続いていた。急激に変わりゆく時代の中、痛みは悦びに転じて、抑うつは期待に昇華されていく。偉業と悪行の狭間で、何かが零れ落ちていく———。グリム童話「⻘髭」をモチーフに、隠された医師の戦争犯罪にメスを入れる!世界劇団最新作!ノンストップ三人芝居!開幕!
日本最古の物語である「竹取物語」をモチーフに現代社会を抉り出す。「人にあらざりけり」と称されたかぐや姫は人ではないのか。人であること、人でないことの定義とは何なのか。古語と現代語を駆け巡り、言葉と身体を捧げ「人とは何か」を痛烈なまでに追究する。これは、全ての生命への祈りである。人の世への願いである。呱々の声に耳を傾けよ。
風景によせて2022
車の窓からいつも見える田園のパノラマ。泉の恵みと人々の営みを感じるこの場所の風景に「つゆ」のような記憶が沁みてきて、やがて川となって流れて行きます。わたしたちはその流れにそって、小さな舟を出します。ほんの小さな、目をこらさないと見つからないような。