こじきや老紳士、魔法使い、市長、泥棒、白雪姫と称する少女らの前に突然現れた巨大な卵。大きな卵は回ったり光ったりしながら、中に本当の白雪姫がいるのではないかという夢を与える。本当の優しさとは何かを問いかけ、大人にとってはチクンと痛みを覚えさせるような作品。
北欧の夏。淡い緑のまぶしい自然の中で、白い夢のようにたゆたう愛と死と、罪と悔恨、そしてその果てに曙の光のように仄見える赦しの影…フィヨルドの暗い水底の静寂のうちに水死したエイヨルフの亡骸の、仰向けのまま大きく見開いた二つの瞳がそのすべてを見つめている――おそらくは、われわれの心の奥の闇の底まで。
円・こどもステージ
ヤーノシュの絵本「おばけリンゴ」に、作者の谷川俊太郎がイメージを膨らませて戯曲化した作品。生演奏の楽士などと共に観客と舞台との一体感ある楽しい劇空間が創造される。
円・こどもステージ
不思議の国の不思議の森で帽子屋がお茶会を開く。そこにはアリスやチシャ猫、三月兎などの不思議な登場人物(?)たちが集ってくる。そこで東の国からの使者が、東の国の文化「ジャン・ケン・ポン」を伝えようとする。彼は果して不思議の国に「ジャン・ケン・ポン」を伝えることができるだろうか。
その現状を見定め三井の未来を描きながら高く扇をかざし、静かに舞った三井八郎右衛門高棟変わりゆく日本の姿と行く末を思いやりながら一段と謡も声を力強く響かせた園琢麿そこには、日本の近代化に立ち向かう男たちの姿があった。