「ちょっと相談したいことがある」と言われて、あなたはうれしいですか?
わたしはあまりうれしくありません。たとえその相談者に特別な好意を持っていたとしてもです。
いや、うれしくないどころかむしろイヤです。
なぜなら、およそ相談には明るい未来は待っていないから。暗い、深い、なんの音もない穴隙がそこにあるだけだから。
なので、わたしは死ぬまで相談を受けたくない派です。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
オンデマンド配信。事前に会員登録が必要です。(月額1,045円)
山内ケンジの脚本、演出による演劇プロデュース・ユニット。2004年「CMディレクター山内健司の演劇」として故深浦加奈子を主演に迎え、『葡萄と密会』で演劇活動開始。2006年に制作プロデューサー城島和加乃と『城山羊の会』発足。年に二回のペースで定期的に公演を行っている。
「自己紹介をさせてください。かまいませんか?」「はあ」「ありがとうございます。私は・・・」というようなことは、時々あることです。しかし、めったにない、という人も多いです。毎日既知の人とだけ会ってその日が終わる場合も多いから。私がそうです。なので、時にはあり得るこの自己紹介は、やはり新しい世界であり、非日常であり、とてつもない冒険でもあります。というわけで、とにかく自己紹介ばかりをする話を書いてみた
コロナ禍の3年もの間、私たちの季節は不安、不確か、曖昧、疑念、動揺といった言葉に埋め尽くされていました。色で言えばずうっと灰色でありました。先日、今回のキャスト数人に、「灰色の後は何色に染まりたいですか?」と質問したところ、ピンクと答えたIさん(中年♂)がいました。私が、「白じゃないの?トンネルを抜けると雪国みたいな」と聞くと、「いや、白はちょっと恥ずかしいですね。私はピンクでありたい」と答えまし