Dance New Air 2016 プレ公演サイトスペシフィックシリーズvol.1
Dance New Air 2016 プレ公演サイトスペシフィックシリーズvol.1
慣れ親しんだはずの日常風景をさりげなく非日常へと反転させた『Borrowed Landscape-Yokohama(横浜借景)』 から3年-。ハイネ・アヴダルと篠崎由紀子は、今年30周年を迎えるスパイラル [建築:槇文彦] の空間を舞台に、ヨーロッパと日本のアーティストによる国際共同制作『“distant voices ‒ carry on』”~青山借景』に取り組みます。
スパイラルの屋内外、一般には公開されない空間に身体/音/オブジェを介在させ、時間の経過とともに作品の形態を変化させていくサイトスペシフィックな作品。
来場者ひとりひとりが自分の位置や見方を主観的に選択することができ、知覚が開かれ、ありふれた日常を別のイメージへと読み替えるパフォーマンス体験です。
ブリュッセルとオスロを拠点に世界各国で活動している「fieldworks」主宰/芸術監督のハイネ・アヴダルと篠崎由紀子。ともに、メグ・スチュアート率いる「Damaged Goods」でダンサーとして活躍した後、1999年より振付家としての活動を始める。現在まで20作品を振付・演出、各国の主だった芸術祭から招聘を受け上演している。劇場空間での作品に留まらず、ホテルやオフィス、スーパーマーケットなど数多くのロケーションベースの作品を創作・発表。2011年日本で初演された 『Field Works-office』 をきっかけに、伝統的な造園技法である〈借景〉の概念をパフォーミングアーツに用いた国際共同制作 「Borrowed Landscape Project」 を開始。これまでに、日本の第一線のアーティストたちとのコラボレーションで、横浜にあるモデルハウスや商業モールを舞台としたサイトスペシフィックな作品 『Borrowed Landscape-Yokohama(横浜借景)』 を発表。ダンスの概念を覆す取り組みとして好評を博す。本作は、ベルギー/ドイツ/ポーランド/レバノン/東京でのリサーチを経て、2014年10月にベルギー・ルーヴェンで初演され高い評価を得た 『distant voices』 をベースに、ヨーロッパと日本のアーティストによる世界初演となる。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
2年に1度、東京・青山で開催しているダンスフェスティバル 。劇場でのダンスパフォーマンスの他にも、ダンスフィルムの上映、ブックフェア、屋外パフォーマンス、ダンスショウケースなど、ダンスとの出会いを多面的に提案している。
Dance New Air 2016
私事だが最近結婚して、あらためて家族というものを目の当たりにしている。こちらの家族とあちらの家族、ぜんぜん違う。そこから生じる夫婦ふたりの生活スタイル・行動様式も当然違う。で、それぞれ両手を必死に伸ばして、わずかに触れ合う指先がその先の腕を互いにつかみ、ガッチリと離さないようにする。そうして家族は成立する。ひとつの細胞がどんどん分裂していくのが生命への過程ならば、家族は別々の個体がひとつに結合して
Dance New Air 2014
「アソビ」とは大人のゲーム。人生の贅沢な楽しみ。冒険、争い、 競争、芝居、ダンス、セックス...快楽、解放、高揚に身を委ねるあ らゆる行為。日本においてそれは男にだけ許された行為。女は そんな無駄な行為に身をやつすことなどできない。『ASOBI』は、ポルノグラフィーにしろフェティシズムにしろ、ある いは劇場で見るお芝居にしろ、そうした大人のゲームが基本的 に「のぞき」によって成り立っていることを暴
Dance New Air 2018
ある一定のルールと空間の中でスポーツが行われるように、小林は本作の中で自身のフィールドを構成する。性的な偏見や性差別的な筋書きに支配された人間により制限されることのない、自由なスタジアムをギャラリー空間に表すことを目指している。小林が問いかけるのは、危険と安全の狭間に立っている身 体的職業のどこに、その自由が存在するのか。運動競技における身体と、アーティストとしての身体、その双方のプロフェッショ
Dance New Air 2016
ふちを歩く。外が白か黒か分からない。上を見る。下を見る。真っ直ぐ歩いてるようで同じ所をグルグルしているよう。帰ろうかなとか、寝ようかなとか、巡るだけでは出会えない。まだ死ねない。