作品ノート:
CHIMERA(キメラ)とは「複数の異なる要素から構成される生命体」を意味する言葉ですが、ストリートダンスとコンテンポラリーダンスを融合し、新しいダンスを模索してきた「DAZZLE」自身を表しています。そして、今回の作品テーマである「異形」の者を表す言葉でもあります。社会における「異形」というのは、必ずしも外見上のことだけではありません。思考や主義・思想など、心の内面における異質さを指すこともあるのではないでしょうか。その目に見えない「異形性」は非常にあいまいなものとして社会の中を漂っていて、他者とのかかわり合いの中で伝染したり変容したりすることもあります。「違う」ということは嫌悪や恐怖の対象として攻撃されることもあれば、視点・基準が変わり、突如として畏怖や崇拝の対象となることもあります。ひとりひとりの人間の中にある「異形性」が周囲との関係性の中で揺れ動くことの危うさ、もろさ、悲しさを、 DAZZLEの異形のダンスで表現することを試みました。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
1913年に創建された倉庫をリノベーションした文化施設。コンセプトは「芸術文化の創造発信」と「賑わいの創出」。コンテンポラリーダンスやアートを柱に、新進アーティストを世界に発信している。フレキシブルな機能を持つホールとギャラリースペースを有し、ダンス等舞台芸術公演や展覧会、屋外広場でのイベント等を通じて横浜の文化と観光のハブ機能を担う。
【作品ノート】透明な沸点と露点そのブラックホールをすぎるとある青い世界に柔らかい光が溢れているはざまに耳を澄まし光の波紋をうつす瞳うねりつづける細胞のひとつひとつをミモザの花にしたら少しはこの世を灯せるだろうか
[作品ノート]理屈抜き、超高速で熱狂的ダンス。その身体は過ぎゆく一刻一刻を疾走する。
[作品ノート]男は顔じゃなく。1に色艶、2に臭い。3、4はまだまだ5に蜜度。よってこれみな、生き残れるや否なので。じゃ、用が済んだらモノになってよしっ。私も3歩下がって後追いますから。してお次は鳥にでも草んでも。と夢みたつもりが2足でして-、機械じみてェ。
作品ノート「孤独」という名の「豚」が肥えてゆく。コツコツ、コツコツ、コツコツと。それは誰かのイビキだったりもする。今、記憶の中だけで君を想う。やり場の無い気持ちを空高く打ち上げて、もう一度君に伝えることができたら。
