アメリカの飛行士チャールズ・リンドバーグによる大西洋単独横断飛行の偉業を、ドイツの劇作家ブレヒトが取材した戯曲。
アメリカ人飛行士が前世紀に大西洋を横断するという現代のタイの観客にとっては遠く離れた偉業を実感を伴った上演にするため、今を生きる6人のアーティスト(日本人2名、タイ人4名)が演出を行った。原作戯曲上で18に分割されたシーンのうち1~3シーンを各演出家が担当し、建物の中の一部屋を使い自身の専門に応じて演出した。キャストは日本人キャスト2名、タイ人キャスト2名で、タイ語字幕とともに上演した。
当初、チュラロンコーン大学の企画として招聘されたが2020年コロナ禍の影響で会場を変更し、ワークインプログレス公演として上演を行った。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
演劇集団。2015年結成。本拠地は埼玉県蕨市旧加藤家住宅。名前の由来は「目的ではなく人の集まりこそがパレードのように活動や表現を形成していく」という信条から。民家・文化財・ホテル・廃墟や各芸術祭などで作品を発表。2016年に初演された移動型演劇『リンドバークたちの飛行』は異ジャンルの芸術家6名による演出が注目され、島薗邸(2017)、旧里見弴邸(2018)、山形ビエンナーレ(2018)、早稲田大学演劇博物館(2018)、宮城野納豆製造所(2019)のほか、2020年にはタイにてリメイクを行った。