第三舞台が、1994年に天王洲アイルアートスフィアで上演した作品を収録。
たくさんの小集団が潜伏し、団結し、流血し、誰が的で誰が味方かわからない、「もうひとつの日本」。
ネット上で密やかに流される「スナフキンの手紙」。
美少女アイドルを巡って、日本政府軍と「正しい闘い」を繰り広げる人々のゆくえを描いた、第39回岸田戯曲賞受賞作品。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
サードステージは、1981年に早稲田大学の演劇サークルで6人の学生により結成したグループ「第三舞台」を、その出発点にしています。参加メンバーに若干の入れ替わりはありますが、養成所をつくらず、アンダースタディをおかず、常に10人前後の俳優とスタッフとの関係性とその試行錯誤を、それぞれの時点で舞台作品に結晶させて、自主独立の公演活動を続けてきました。それが「第三舞台」です。そして現在、「第三舞台を含め、第三舞台の俳優とスタッフそれぞれ個別のソロ活動までを包括して製作」してゆくのが「サードステージ」です。サードステージでは、今後これまでに行ってきた公演活動の実績を踏まえ、新たな、かつ、多様な演劇的試みを行っていきたいと考えています。
1991年、イギリス公演を行った第三舞台の『天使は瞳を閉じて』、凱旋公演を収録。放射能や宇宙線によって荒廃した世界。奇跡的に生き残った人間たちの街は、ドーム状の膜のような「透明な壁」に守られていた。住民たちは陽気で優しく、幸せそうだ。そんな彼らを見た一人の天使は、人間になってこの街の暮らしに溶け込んだ。そんな街を、もう一人の天使が見守っている。こちらはいかにも天使らしく、ただ見つめるだけ。変わらな
(フライヤーより)鴻上尚史、久しぶりの新作。今回のキーワードは”救済”と”癒し”。「ども。久しぶりの新作です。今回は少人数の芝居です。/自己啓発セミナーや新興宗教ブームが過ぎた後、明らかになったのは、もっとひりひりした”何か”のようです。新興宗教ブームなどを見ていると教祖が新興宗教を作るのではなく信者が新興宗教、つまり教祖を作っているように思えます。/人間の”夢みつづける力”は、一体何を生むのか。
第三舞台が1996年にサンシャイン劇場で上演した作品を収録。ある劇団は決断を迫られていた。誰もいない稽古場で待ち続ける一人の男。 遅れて現れた女から一冊の台本が差し出され、すべては始まる。芝居と現実と過去、「演技」と「演技の演技」、「演技の演技の演技」・・・。「リレーする人」は、前と後それぞれの時代に橋をかける。
第三舞台が1991年、紀伊國屋ホールにて上演した作品を収録ある日、一人の探偵事務所を訪ねた依頼人は「いつも同じ夢を見る」と語り始める。いつも夢に見るアノ場所は、いったい何処の砂浜なのか。幸福そうな微笑みをたたえる彼女は、いったい誰なのか。夢でみた風景を探す私立探偵と依頼人。真相に近づくにつれ、二人の現実は夢に取り込まれていく・・・繰り返されるどんでん返しの先に待つ、衝撃の結末とは。