第三舞台が1991年、紀伊國屋ホールにて上演した作品を収録
ある日、一人の探偵事務所を訪ねた依頼人は「いつも同じ夢を見る」と語り始める。
いつも夢に見るアノ場所は、いったい何処の砂浜なのか。
幸福そうな微笑みをたたえる彼女は、いったい誰なのか。
夢でみた風景を探す私立探偵と依頼人。
真相に近づくにつれ、二人の現実は夢に取り込まれていく・・・
繰り返されるどんでん返しの先に待つ、衝撃の結末とは。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
サードステージは、1981年に早稲田大学の演劇サークルで6人の学生により結成したグループ「第三舞台」を、その出発点にしています。参加メンバーに若干の入れ替わりはありますが、養成所をつくらず、アンダースタディをおかず、常に10人前後の俳優とスタッフとの関係性とその試行錯誤を、それぞれの時点で舞台作品に結晶させて、自主独立の公演活動を続けてきました。それが「第三舞台」です。そして現在、「第三舞台を含め、第三舞台の俳優とスタッフそれぞれ個別のソロ活動までを包括して製作」してゆくのが「サードステージ」です。サードステージでは、今後これまでに行ってきた公演活動の実績を踏まえ、新たな、かつ、多様な演劇的試みを行っていきたいと考えています。
日本の現代演劇ポスターデジタル化プロジェクト2023
150点の現代演劇公演のポスターをアーカイブ。公演のキービジュアルがデジタル展開され難い、1960年代から80年代を中心に、紙で現存するポスターをデジタル化。ポスターのセレクションは、1960年代以降の舞台芸術系のポスターを収集・保存、これまでも研究や数々の展覧会に協力する等、演劇公演のポスターに造詣が深い、ポスターハリス・カンパニー社代表の笹目浩之氏が担当。
(フライヤーより)鴻上尚史、久しぶりの新作。今回のキーワードは”救済”と”癒し”。「ども。久しぶりの新作です。今回は少人数の芝居です。/自己啓発セミナーや新興宗教ブームが過ぎた後、明らかになったのは、もっとひりひりした”何か”のようです。新興宗教ブームなどを見ていると教祖が新興宗教を作るのではなく信者が新興宗教、つまり教祖を作っているように思えます。/人間の”夢みつづける力”は、一体何を生むのか。
1981年、早稲田大学大隈講堂で劇団「第三舞台」の旗揚げ作品として上演された、第三舞台の代表作。本作、87年版も含め、当時の世相に沿う形で内容を進化させ、再演を行っている。玩具メーカー「立花トーイ」の世界と、ベケット「ゴドーを待ちながら」を下敷きにした世界を、5人の登場人物が駆け巡る。
第三舞台が1989年、新宿スペース・ゼロで上演した作品を収録。売れなくなった作家・六本木は、最後の勝負をかけた冒険小説を書き始める。小説の中の登場人物たちは障害を乗り越え、目的地である”オアシス”に向かって旅を続ける。謎の黒マントの男に呼び出された六本木は自分の書いた小説の世界に迷い込んでしまう。そして一行に加わり”オアシス”のありかを探し続けた果てに、深層意識に追いやっていた古い記憶を掘り出して