「教科書から消えた文豪」シリーズ。「父帰る」、「ここに弟あり」、「あにいもうと」
教科書にも掲載されなくなった文豪の作品をあえて取り上げ、舞台化するシリーズ企画。今回は『家族の絆』をテーマに三作品を選びました。どの物語も、懐かしいのに何故か新鮮で、肉親の愛情の深さ・かけがえのなさといった変わりようがないものを描いています。そして、見失いかけた家族の有り様と、現代の我々が失いかけている、或るいは失ってしまった日本人の姿を見ることが出来ます。
演目:「父帰る」「ここに弟あり」「あにいもうと」
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
劇団芸優座は「青少年にだからこそ最高の演劇を見せたい」という理念のもと、1972年、新宿四谷にて創立されて以来、全国のホール、会館をはじめとする公文協の自主事業、文化庁の助成公演、教育委員会、小・中・高等学校の芸術鑑賞教室での公演を「演劇は、まず面白く、確かなテーマで観客と共に創造する」をモットーに精力的に活動を続けて参りました。
「君が僕で、僕が君」・・・それは肉親を探し出すための切り札!二人の少年が入れ替わり、愉快でスリリングな旅へ出発だ!家族ですらお互いに心を開くことが難しいといわれる現代、戦争で離れ離れになった少年と祖母が出会うまでの大冒険の中で、人を信じること、家族というものについて考える。その過程で「戦争は嫌だ」といい続けることの大切さにも気づいてほしい。
紡げども、紡げども・・・・舞台は諏訪のある製糸会社、労働争議があちこちで起こり始めていた頃。うねるような時代の波に押し流されるように動き出す、跡取り息子と女工の親子二代にわたる愛の物語。数奇な糸車に絡め捕られた愛おしいものたちへの挽歌です。
樋口一葉の名作。「十三夜」旧暦十三夜の月明かりを背景に、過酷な運命に耐える人々の深い悲しみに迫ります。「大つごもり」親がわりの伯父が、病と貧しさにあえいでいることに心を痛めているお峯。大晦日の一日の出来事。演目:「十三夜」「大つごもり」
生きる喜びを、爆笑と感動で描く本格的民話劇!いかなる苦境に直面しても、未来に向かって立ち上がる勇気と生命力を謳い上げた民話劇。一本の大杉を、力を合わせて守ろうとする主人公と共に、子供たちが生きる喜びや自然と共にあることの素晴らしさを知り、自分自身の可能性に自信を持ってもらいたいと願い制作しました。
