明治38年、日露戦争の真っ只中の九州は小倉。暴れん坊の車夫、人呼んで「無法松」は一本気な性格からいつも騒動を引き起こしている。ある日、怪我をした少年を助けたことから、吉岡家に出入りするようになった。ところが当主の吉岡大尉は戦死してしまう。一家の支柱を失った未亡人良子と息子敏雄への献身的な愛に生きがいを見つけた松五郎。やがて良子へのどうすることも出来ない気持ちと、移り行く時代の流れに翻弄され、悩み苦しむようになる―。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
劇団俳優座に在籍していた10名の若手俳優たちが日本の現実を反映させた創作劇の上演を強く願い、1954年劇団青年座を創立しました。現在劇団員と研究生をあわせ約200名が所属。創作劇の他、海外現代戯曲、過去の秀作等、幅広いレパートリーを有しますが、創立からの基本理念は変わることはありません。今後も日本の創作劇上演を柱にした公演活動を続けることによって、日本演劇の民主的発展に寄与し、舞台芸術を通して日本文化の向上をはかることを目的として活動します。
妻として、母として、歌人、詩人、評論家、小説家、童話作家として、懸命に生きた偉大なMOTHER与謝野晶子。その晶子と夫与謝野鉄幹の下、北原白秋、石川啄木、佐藤春夫、平野萬里、大杉栄、菅野須賀子、平塚明子らは集い、別れた。あの忌まわしい大逆事件を挟んだ明治42年から大正2年の5年間。若い彼らは文学に社会改革に、愛に命を燃やした。それはおかしくて、哀しくて、せつなくて、そして震えるほど美しい―。
8月15日、長崎平和公園の午後 人ひとり通らない砂利の道を 太陽がやいていた40年前の夏閃光、爆音、海鳴り、そして、あの雲 あのあと 美しい色と形の雲を見た者は生きのこったそしてー真夏の昼下がり 原爆を投下したパイロット アメリカの英雄 その人が長崎に出現した 心を病む男…彼はいったい何を求め この地にやってきたのだろうか―「ザ・パイロット」はことしの夏の物語であるこの舞台で起きるすべての事件は私
広い空への憧れから椎の木に登るカエルのブンナ。未知の世界へ思いをはせていたのもつかの間、彼はそれまで自分の敵であった百舌やねずみや蛇達が、無残にも鳶の食糧となり、死んでゆく姿を見ます。敵の上にはさらに大敵があり、自分がいかに小さな存在であったかを知ったブンナの驚き。その恐ろしい体験を通じ、一つの死が一つの生へつながっていくという、生きることの実態、その意味を知ったブンナ達に、やがて新しい季節はめぐ
劇団青年座創立四拾五周年記念公演No.3
笛の音の様に鋭くなまめかしい風が吹く大菩薩峠頂上。一休みする老巡礼を一刀のもとに切り捨てた机龍之助は、武州御岳山ふもと沢井村の「甲源一刀流沢井道場」の跡取りであった。折しも4年に一度の御岳山奉納試合に龍之介と立合うことになった宇津木文之丞の妻お浜は、夫に勝ちを譲るよう懇願するが、もとより応ずるはずもなく龍之助はお浜を犯す。この事実を知る文之丞。遺恨試合となった結果、故郷を追われる龍之助とお浜は江戸
