<あらすじ>
夏、県営住宅の一室。前日母親の葬儀を済ませ、今日は妻に離婚届を突きつけられ捺印を迫られている男、 42歳の元郵便局員・鈴木卓也。学生時代の友人との浮気がばれ、車で人身事故を起こし、職場もクビになる始末。 心臓の悪かった母親は度重なる心労であえなく他界。そして、残されたのは、84歳になる認知症の父親ただ一人。 男は失禁した父親をトイレに連れて行ったが……。 気が付くといつの間にか深夜。父親を探してトイレで見たものは、なんと父親の【ぬけがら】。 脱皮したらしい父親は20歳若返り、元気そのもの。 その後も、まるでセミのように脱皮を毎日繰り返し、父親はドンドン若返ってゆく。 男は、若返る父親に戸惑いを感じながら、若返ると共に判明する父親の過去を現前に、 今まで置き去りにしてきた父親との絆を今あらためて感じるのであった。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
劇団創立から85年を超える老舗劇団。日本の創作劇、和物、海外戯曲と幅広く上演。
クロアチア・ザグレブに建つ蔦の絡まる邸を舞台にした4世帯の女たちを中心にしたコス一家の物語。1945年11月、第二次世界大戦後パルチザンだったローズは、ナチスの協力者だったブルジョワジーの家を手に入れる。そこは彼女の母親モニカがかつてメイドとして雇われていた家、そして生後2日のローズを抱えたモニカを追い出した家族の家だった。そこでローズは国防軍だった夫と生まれて間もない赤ん坊のマーシャと母親のモニ
「マイ・チルドレン! マイ・アフリカ!」は一九八九年にヨハネスブルグで初演、その翌年ロンドンのナショナル・シアターに招かれ評価を得た作品です。社会との調和を尊ぶ古いタイプの理想主義者である黒人教師。絶望感の中から自由を求めて暴走する黒人の教え子。人種差別反対の尊さに目覚めた白人の女子高校生。たった三人の登場人物で、友情と愛情と信頼を無残に打ち砕く南ア社会の現実を描ききったこの作品は、アパルトヘイト
主婦2 私が言ったのと取りかえる……? ロープでしめ殺したのと……。主婦3 あら、あなた、朝のコーヒーに農薬を入れたんじゃなかった……?主婦2 やめたのよ、それは……。 (主婦1に)言ったじゃない、あれだと体験感が残らないって……。主婦1 そうだった……?主婦2 ロープの場合はね、敵の首にまいて、グッと引っぱった時に、この手の中に、 ギュッて手応えが残るわ……。後になってその時のことを
アウシュビッツからの生還者ピーター・シンガーは大戦後英国に上陸。収容所でのリンチがもとで精神に障害を負った元政治犯マニックをパートナーに、不動産業者として再出発。折からの好景気の波に乗り、巨万の富を築いた。得意の絶頂にあるシンガーは、しかし、収容所をともに生き抜いた「同志」ステファンと再会する。そして過去へと遡る旅が始まる。
