主婦2 私が言ったのと取りかえる……? ロープでしめ殺したのと……。
主婦3 あら、あなた、朝のコーヒーに農薬を入れたんじゃなかった……?
主婦2 やめたのよ、それは……。
(主婦1に)言ったじゃない、あれだと体験感が残らないって……。
主婦1 そうだった……?
主婦2 ロープの場合はね、敵の首にまいて、グッと引っぱった時に、この手の中に、
ギュッて手応えが残るわ……。後になってその時のことを思い出したい時も、
座布団にロープをまいて引っぱれば、ああ、こんな風だったわって……。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
劇団創立から85年を超える老舗劇団。日本の創作劇、和物、海外戯曲と幅広く上演。
2002年に文学座としては初の「ファミリーシアター」として企画制作。「アリババと四十人の盗賊」や「船乗りシンドバッドの冒険」など誰もが知っている物語がつぎつぎとシンプルな舞台装置から泉のように湧き出てくる文学座版『アラビアン ナイト』は、日本の現代演劇史に鮮烈なインパクト与え、大きな感動を持って迎えられました。演出の高瀬久男が斬新なアイディアで織りなした舞台は、観るものを美しいファンタジーの世界に
生涯に93回引っ越したという北斎が僅かな家具道具を載せた大八車を曳き、娘のおえいが押している場面から始まる。絵を描く事にしか興味がない葛飾北斎、絵師としてまるでうだつの上がらない歌川国芳、武士でありながらいずれは絵の道に専念したいと願う渡辺崋山。彼らは今日も北斎の家に集い、議論を戦わせていた。そこには北斎の弟子で、腕はいいのに師匠の世話ばかりしている蹄斎北馬、父北斎に振り回されながら、やがては自分
空がくっきりと青い昼下がり。この時間はバスの来ないバス停のあたりは、今日も相変わらずしんとしている。ここはめったに人の通らないところなのだ。そこへやってきた41歳のセールスマン風の男。彼は、通りかかった乳母車を押す女に、ここでバスの回数券をなくしたのだと語る。女の両親も加わって回数券の行方を追及するうち、ごみバケツから一本のドライバーが。これは頻発する自転車泥棒の道具か?あたりにはベンチと電柱柱に
時は1973 年。70年代ロックにどっぷりと浸かり、大人への階段を上っている途中の若者たちが織り成す悲喜こもごも。代議士の息子である甲野欽吾は売れないロック雑誌「エピタフ」を刊行している。盟友である宗近、小野、浅井らが編集に携わるという、いわゆる同人誌的な雑誌であった。ある日小野と浅井が「エピタフ」を辞めると言い出す。それと同時に甲野の腹違いの妹である藤尾は司法試験のために勉強中である小野に急接近
