演劇
アーカイブのみ

夏の盛りの蝉のように

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夏の盛りの蝉のように

生涯に93回引っ越したという北斎が僅かな家具道具を載せた大八車を曳き、娘のおえいが押している場面から始まる。絵を描く事にしか興味がない葛飾北斎、絵師としてまるでうだつの上がらない歌川国芳、武士でありながらいずれは絵の道に専念したいと願う渡辺崋山。彼らは今日も北斎の家に集い、議論を戦わせていた。そこには北斎の弟子で、腕はいいのに師匠の世話ばかりしている蹄斎北馬、父北斎に振り回されながら、やがては自分でも絵を描くようになる娘おえいもいる。國芳の目に余る態度や、崋山の余りに理論づくめの物言いが北斎の機嫌を損ね、顔を合わせれば常にケンカ腰だったが、そうする中で各々が自分の道を模索していった。時が流れ、國芳は勇ましい武者絵で世間をアッと言わせ、老いて健在の北斎も次々に傑作を世に送り出し、おえいもめきめき腕を挙げ北斎の絵を助けるまでになっていった。しかし、絵に専心するどころか政治に介入しはじめた崋山は言論弾圧の目的で幕府に捕えられ、自ら死を選ぶのであった。黒船が来航し激しく動く時代の中、彼らはそれぞれの道を択んで散っていく。そして崋山、北馬、北斎と没した後、残された国芳とおえいは・・・。

視聴方法

(要予約)早稲田大学演劇博物館
無償

演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
事前予約フォームより予約の上、ご来館ください。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
収録日
2014/4/18(Fri)
権利処理状況
アーカイブのみ

作品情報

上演情報
2014/4/11(Fri)~2014/4/22(Tue)三越劇場(東京都)
出演者・
スタッフ
葛飾北斎
加藤 武
蹄斎北馬
金内 喜久夫
歌川国芳
中村 彰男
渡辺崋山
大場 泰正
お栄
富沢 亜古
おきょう
古坂 るみ子
声の出演
金松 彩夏
演出
西川 信廣
美術
奥村 泰彦
照明
塚本 悟
音楽
上田 亨
音響
中嶋 直勝
衣裳
中村 洋一
舞台監督
黒木 仁
演出補
的早 孝起
制作
白田 聡

上演団体情報

株式会社文学座

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劇団創立から85年を超える老舗劇団。日本の創作劇、和物、海外戯曲と幅広く上演。

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