生涯に93回引っ越したという北斎が僅かな家具道具を載せた大八車を曳き、娘のおえいが押している場面から始まる。絵を描く事にしか興味がない葛飾北斎、絵師としてまるでうだつの上がらない歌川国芳、武士でありながらいずれは絵の道に専念したいと願う渡辺崋山。彼らは今日も北斎の家に集い、議論を戦わせていた。そこには北斎の弟子で、腕はいいのに師匠の世話ばかりしている蹄斎北馬、父北斎に振り回されながら、やがては自分でも絵を描くようになる娘おえいもいる。國芳の目に余る態度や、崋山の余りに理論づくめの物言いが北斎の機嫌を損ね、顔を合わせれば常にケンカ腰だったが、そうする中で各々が自分の道を模索していった。時が流れ、國芳は勇ましい武者絵で世間をアッと言わせ、老いて健在の北斎も次々に傑作を世に送り出し、おえいもめきめき腕を挙げ北斎の絵を助けるまでになっていった。しかし、絵に専心するどころか政治に介入しはじめた崋山は言論弾圧の目的で幕府に捕えられ、自ら死を選ぶのであった。黒船が来航し激しく動く時代の中、彼らはそれぞれの道を択んで散っていく。そして崋山、北馬、北斎と没した後、残された国芳とおえいは・・・。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
劇団創立から85年を超える老舗劇団。日本の創作劇、和物、海外戯曲と幅広く上演。
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<あらすじ>60歳を過ぎたウィリー・ローマンはかつてのような生彩を欠き、輝かしい未来が広がっ ているかに見えた息子たちも30を過ぎて自立できず、妻のリンダは献身的に夫を支える が、家庭の中に希望の光は見出せそうにもない。夢を叶えるにふさわしい仕事こそセール スマンであると信じてきたウィリーに、時代の変化は容赦なく彼を置き去りにしようとし ている。信念に固執するウィリーが家族のため、そして何より自分
<あらすじ>夏、県営住宅の一室。前日母親の葬儀を済ませ、今日は妻に離婚届を突きつけられ捺印を迫られている男、 42歳の元郵便局員・鈴木卓也。学生時代の友人との浮気がばれ、車で人身事故を起こし、職場もクビになる始末。 心臓の悪かった母親は度重なる心労であえなく他界。そして、残されたのは、84歳になる認知症の父親ただ一人。 男は失禁した父親をトイレに連れて行ったが……。 気が付くといつの間にか深夜。父
今日を限りにブンヤ稼業から足を洗い、婚約者共々ニューヨークへ旅立とうをする敏腕記者のヒルディ・ジョンソン。その彼をあの手この手で引き留めようとする編集長ウォルター・バーンズ。そんな彼らの前に選挙のことしか頭にない市長と大まぬけの保安官が引き起こした死刑囚アールの脱獄事件が発生。一癖も二癖もある記者たちのスクープ合戦で記者室は上を下への大騒ぎ。
