「ひとりの娼婦が寝ている。目を凝らすと、それは、彼女の立ち姿であることに気づく。」という冒頭の一節を起点として、12人の登場人物が一夜の出来事を紡ぐ物語を、二人のダンサーの身振りと唄、笛、太鼓、三味線の生演奏により描き出す。暗喩的な台詞から浮かび上がるイメージを掬い上げながら、演劇・ダンスの境界線への接近を試みた本作品は、東京芸術祭2021 主催プログラムとして、2021年10月22日 ~10月24日に東京芸術劇場シアターウエストでも上演された。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
2027/1/18まで
2003年結成。以後、振付家/きたまりの創作の場として京都を拠点に国内外で多くの作品の上演を行う。2018年よりクリエイションごとに流動的にメンバーを集うプロジェクトユニットに移行。2022年には、拠点を北海道にも増やす。
2016年より作曲家/グスタフ・マーラー全交響曲を振付するプロジェクト、2021年より劇作家/太田省吾の戯曲をダンス化するシリーズをはじめるなど、ダンスと他分野の表現を扱いながらジャンルを越境した多岐にわたる創作活動を展開している。