演劇

第68回公演

アーカイブのみ

おちょこの傘持つメリー・ポピンズ

おちょこの傘持つメリー・ポピンズ
おちょこの傘持つメリー・ポピンズ
演劇

第68回公演

アーカイブのみ

おちょこの傘持つメリー・ポピンズ

誰か知る相愛橋のある横丁。
すえたドブ川の袂にあるうらぶれの傘屋に、今、聖にして醜怪な万年少女が、おちょこの傘にさし飛んでくる。
傘屋を営むおちょこは修理を頼みに来た客・石川カナに恋をした。
いつか彼女に「メリー・ポピンズの傘を待たせる。」という夢を描くおちょこ。
傘屋に居候している檜垣は、カナがかつて人気歌手の子どもを産んだ挙句に
ショッキングな出来事を引き起こした張本人だと気づく。
檜垣はその歌手の元マネージャーであり、「もう関わりません」と広告出したカナを探し、この町を尋ねたのであった。
そしてカナはメリー・ポピンズの傘もらい、銀河鉄道に乗って今夜この町を去るという。
 ある日、下関の保健所に1通の死体発掘願いが届けられた。カナは死体を掘り起こし白紙の遺書の内容を聞き出そうと企む。
妄想の中、生と死を行き交うカナを、おちょこはハローハローで救えるのか?!
また檜垣はドンキホーテのロバとなり、おちょこと暮らすことを夢見るバラの花咲く町角へカナを連れていけるのか?!
かつて歌謡界と女性週刊誌を蒼白ならしめた巨大な通行人。
深夜の路地を踏みしめて、歌うは懐し、チム・チム・チェリー・・・。   唐十郎渾身のモデル劇。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
収録日
2022/5/13(Fri)
権利処理状況
アーカイブのみ
映像分数
121分

作品情報

上演情報
2022/4/23(Sat)~2022/4/24(Sun)旭川河畔 特設紅テント劇場(岡山県)
2022/4/29(Fri)~2022/5/1(Sun)湊川公園 特設紅テント劇場(兵庫県)
2022/5/7(Sat)~2022/6/5(Sun)花園神社 特設紅テント劇場(東京都)
2022/6/11(Sat)~2022/6/12(Sun)長野市城山公園 ふれあい広場 特設紅テント劇場(長野県)
出演者・
スタッフ
おちょこ
久保井 研
檜垣
稲荷 卓央
石川カナ
藤井 由紀
トラック野郎
影山 翔一
マネージャー釜辺
全原 徳和
保健所の家畜係
友寄 有司
保健所の所長
福原 由加里
鉄道員偉大
重村 大介
カバン持ち
藤森 宗
保健所の所員たち
栗田 千亜希
保健所の所員たち
升田 愛
保健所の所員たち
工藤 梨子
保健所の所員たち
西間木 美希
保健所の所員たち
オバタ アキラ
保健所の所員たち
岩田 陽彦
脚本
唐 十郎
演出
久保井 研
演出
唐 十郎
照明
重村 大介
衣装
藤井 由紀

上演団体情報

1967年夏、新宿・花園神社に突如出現した「紅テント」。
神社の境内や、かつて小学校だったグラウンド等、場所を問わず神出鬼没に出現する移動式テント劇場。
それは時代の風穴となり、演劇界に革命をもたらした。
紅テント興行は国内だけには留まらず、韓国、台湾、バングラデシュやパレスチナまで大遠征を果たした。
この唐十郎の革命的発明は、今もなお変幻自在に、あなたの棲む街のどこかに姿を現し続けている。
「紅テント」を引っ提げて、唐十郎の劇世界を追求し、世に問い続ける劇団。
劇団員はテント建てから始まり、役者と裏方の区別なく、舞台にまつわる全てを手懸ける。
唐十郎の誕生日である2月11日には、毎年入団試験が行われ、新たな「特権的肉体」の発掘が続けられている。
唐十郎から与えられ、培われた「存在」の探求を、久保井研をはじめとする劇団員が、
門をくぐる者たちへ伝承して行く。

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