屍市立・躯死骸高校。
新校舎で発覚した耐震偽装により、
たった4人の底辺クラスにあてがわれた旧校舎には、
77の不思議があった。ギョエー!
どこからともなく落ちる黒板消し、壁のあちこちから出る手、
幽霊水泳部員、走り回る人体模型、勝手になるピアノ。
疑いようもなく量で攻めてくる怪異に、
教師たちはしかし、授業をすべく立ち向かう。
腐っていた生徒たちもやがて、熱意にほだされていく。
科学とオカルト、歴史の教科書と地縛霊。
校歌と落ち武者。受験と人面瘡。恋と人体模型。
薄らぐ境界、魑魅魍魎や妖怪、ねじれる時空。
一反木綿の影が差し込む9月の音楽室で、
奇妙な友情は、アダージョのテンポで。
妖ロッパ奇画がおくる青春ホラーコメディ。
あく魔でもフィ苦ションDEATH。…ギョエー!!
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
京都を拠点にコメディを上演する劇団。年に1度の劇団本公演では積極的な国内ツアーを展開。17年には「来てけつかるべき新世界」で上田誠が第61回岸田國士戯曲賞を受賞。劇団メンバーの活動は舞台にとどまらず映画、ドラマ、テレビ・ラジオ番組の製作、雑誌連載、イラスト、ゲーム制作、Youtube生配信、発明…などジャンルを超えて広がっている。
ドローンが出前をする通天閣のおひざもとでは、AI搭載の炊飯器が、将棋や漫才もしてけつかる! シンギュラリティを予兆する、SF新喜劇(コメディ)。
夏。サマー。でもって、タイムマシン。とある大学のSF研究会の部室にて。「昨日に行って、壊れる前のリモコンを取ってくると!」「そして、クーラーを復活させると!」昨日と今日の因果を巡り、辻褄あわせの大往復。20周年を迎えたヨーロッパ企画がおくる、13年ぶりのブルース。
香港にそびえる魔窟・九十九龍城。不法に増改築が重ねられたその建造物には、あらゆる欲望が渦巻き、不平等と悪がはびこっていた。ひしめく屋上民と看板民。無許可の肉屋。パチモン工場。インチキなショーパブ。黒社会。内偵を命じられた刑事・ヤンとリーは、遠隔監視システムを使って覗き見るも、やがて深入りし…。物語がオーバーフローする夜、世界の秘密がめくれだす。2年ぶりの本公演は、異常密度の魔窟劇。
巨大カンパニーのビルに呼ばれた、ベンチャー企業の社員たち。もらったIDカードを首にぶら下げ、奥へ進むと、待っていたのは、重厚なゲート。襟を正しつつ、カードをかざしてゲートを開ければ、そこには上へと続く階段が。そして登った先には、2つ目のゲートが待ち受けていた。現れないCEO、現れ続けるフロア。クイズを解き、罰をくらい、ホットドッグを食べ、他社と出し抜きあい、あるいは協調しながら、ビルを登りつづける