(パンフレットより)
自分のなかにある、ある場所に、いくつになっても褪せることなく、18までのあの風景が広がっていて、そこには名前のない自分が、名前のない誰かが立ち尽くしている。
彼らはなにかに押しつぶされそうな表情をしているけれど、それでも限られた時間を、そしてあらかじめ決められたような空間を、全力で走っている。
現在のぼくは、それはなぜなのか、知っている。でもあのころのぼくは、それがなんなのか、なにもわかっていない。
なにもわかっていない彼らは、いつも立ち尽くしている。
森に、夜に、立ち尽くしている。
彼らのあいだには、壁が。
ありとあらゆる壁という壁が。
どうしたって戻りたくない、あのころに、たとえ戻れたのだとしても、ぼくは彼らになんの言葉もかけることができないだろう。
なにもわからずに、ただただ走っている彼らに。
なにが待っているのかもわからずに、ただただ走っている彼らに。
なんの言葉も。
だから描こうと、おもっている。
言葉とかじゃない、なにかを。
描いて、彼らをここで待っていたい。
彼らにとって現在は、未来。
ここで、待っていたい。
藤田貴大
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
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教育目的でのご利用に限り視聴可能です。
無料トライアル期間:2026年4月1日〜2027年3月31日
2027/3/31まで
1990年池袋に開館した東京芸術劇場は、芸術文化の振興と国際交流を果たす日本の代表的な創造発信型劇場です。2026年4月からは新芸術監督として舞台芸術部門に岡田利規、音楽部門に山田和樹が就任し新体制が始動。日本の首都・東京の「多様な人々と芸術文化を繋ぐハブ」としての役割を担うべく、公演活動にとどまらず、人材育成・教育普及事業や社会共生事業など、誰もが参画できる多面的なプログラムを展開しています。
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