烏丸ストロークロック×五色劇場
烏丸ストロークロック×五色劇場
広島原爆投下、復興と分断、今なお、連帯を乞うて
広島原爆投下、広島の観光名所の一つ「平和記念公園」。
その緑豊かな公園は昔、「中島地区」と呼ばれる賑やかな繁華街だった。
そこで栗原チエ子は生まれ育った。
二〇一六年、初夏の平和記念公園。
無数の木々の生い茂る広大な公園を、チエ子は介護者と共に歩く。
脳裏に浮かび上がる、かつて存在した中島地区と人々は、やがてチエ子の眼前に現れる。
「うちゃあ何も見えとらんかった」
2016年より、京都の劇団・烏丸ストロークロックの柳沼昭徳と広島とゆかりのあるメンバーが3年かけて、リサーチと試演を重ね作り上げた『新平和』をリクリエーション。
オンデマンド配信。
五色劇場と広島アクターズラボは、広島の制作団体 舞台芸術制作室 無色透明の事業として2016年にスタート。烏丸ストロークロックの柳沼昭徳を講師に迎え、広島で継続的な演劇の研究と創作を目的とし、公演を行う際に結成したのが「五色劇場(ごしきげきじょう)」。『新平和』は五色劇場として、これまでに2回の試演会を経て、2019年には広島と福岡で初演した。名前の由来の「五色劇場」は現在平和記念公園になっている「中島地区」に実在した興行場(映画館)の名称。