オリジナル台本・全編オリジナル曲・生演奏で送る現代ダンス狂言。演劇、バレエ、人形劇を結びつけ、ダンサーは演者と黒子の二役をこなし、台詞も言えば歌も歌う。道化の狐を進行役に、コミカルでファンタジックに現代日本を描く。前半の第一巻「ひとめぼれ一世一代純情篇」は1995年に初演し好評を博した狐と兎の恋を描く作品の再演。第二巻の新作「冬枯れ望郷篇」では、金満家の狸と庶民の狐との悲喜こもごもを綴る。
演出家・振付家。1957年生まれ。父は「ガイ氏即興人形劇場」を主宰した人形遣いの水田外史。大学時代には後継者を目指すも現代舞踊に転じ、1987年「叫びと響き」で全国舞踊コンクール第一位文部大臣奨励賞受賞。以降、熊川哲也主宰のK-バレエ・カンパニーの振付を始め、振付家・演出家としてトップアーティスト達と常に独自の作品を創出してきた。父から受け継いだ人形劇を舞踊作品に取り入れたり、雅楽師の東儀秀樹やバンドネオンの小松亮太とのコラボレーションなど、ジャンルを軽々と越境した新しくて楽しめる舞台を追求している。