劇団青年座創立四拾周年記念公演:1
劇団青年座創立四拾周年記念公演:1
平将門をめぐる権謀術数に明け暮れた男達の汗と血潮と、そこにからみつく女達の激情に翻弄された人々の愛のものがたり。
京都に壮大な平安文化を繰り展げてきた公家社会にしのびよる新しい勢力、武力をもってその存在を中央に認識されようとする時代に将門は生きた。いつの時代にも大きな転換期に登場する英雄にまつわるものがたりは哀しい。しかし、人々は、地にへばりついて生きながら、彼等のものがたりを語り継いできた。それは明日の希望を託してか、それとも人と人の愛のゆえか…。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
劇団俳優座に在籍していた10名の若手俳優たちが日本の現実を反映させた創作劇の上演を強く願い、1954年劇団青年座を創立しました。現在劇団員と研究生をあわせ約200名が所属。創作劇の他、海外現代戯曲、過去の秀作等、幅広いレパートリーを有しますが、創立からの基本理念は変わることはありません。今後も日本の創作劇上演を柱にした公演活動を続けることによって、日本演劇の民主的発展に寄与し、舞台芸術を通して日本文化の向上をはかることを目的として活動します。
同じ高校の演劇部員だった同級生のハルコとフミヨは、やがて女優と脚本家として違う道を歩き始めることになった。それぞれの道には、それぞれの出会いと別れがあり、ある時は離れ、ある時は近づき、そして交差しながら人生の時を刻んでいく。1970年から5年ごとに描かれた7つの短篇が、ネックレスの珠のようにつながって一篇の物語を編む。2013年初演。その後全国を巡演し、2022年までの公演数は195回を数える。※
ドラマティック・リーディング
二部作「神と人とのあいだ」より 第一部「審判」Aクラス戦犯を裁くいわゆる東京裁判。一九四六年・極東國際軍事裁判を正面から取り上げた作品を「ドラマティック・リーディング」で上演。
ある神父・マスターが管理するバーチャル・リアリティ(仮想世界)の中で、体や心に傷を負った人々がもう一度人生をやり直したいと思う姿を描く近未来の怖くて悲しい喜劇。7つの戒律を持つバーチャル・リアリティの世界で、人々は本当に人生をリセットできるのだろうか。
ロシアを中心とした三国干渉により、朝鮮半島での影響力が弱まった日本は、新公司として三浦梧楼を赴任させる。1895年10月8日、三浦を中心とした「暗殺団」が朝鮮王朝の王妃を殺害した。この乙未事変は、その後の朝鮮半島の侵略・植民地支配の大きな節目となった。韓国・朝鮮人には決して忘れることのできないこの事件を日本で知る人は少ない。外交史上他に類をみない蛮行をめぐって繰り広げられる人間模様を描いた作品。