演劇
アーカイブのみ

コーカサスの白墨の輪

コーカサスの白墨の輪
撮影:松浦範子
コーカサスの白墨の輪
コーカサスの白墨の輪
コーカサスの白墨の輪
コーカサスの白墨の輪
コーカサスの白墨の輪
演劇
アーカイブのみ

コーカサスの白墨の輪

むかしむかしグルシニアの地にひとりの権勢ゆるぎない権力者がいた。ある復活祭の日曜に、貴族たちの反乱によって領主は首を刎ねられる。混乱のさなか衣裳選びに夢中だった領主婦人は、若君ミヘルを置き去りにして都から逃亡する。台所女中のグルシェは戦地に赴く兵士シモンと婚約し、置き去りにされた若君ミヘルを助ける。
北の山国に住む兄のもとへむかうグルシェは、追ってくる兵隊の手を逃れ、知恵と力の限りをつくしてミヘルを守る。くさった吊り橋をふたつの命をかけて渡るグルシェ。やがてミヘルへの愛情が深まり、氷河のほとりで、自分の子どもとして育てようと決心する。
反乱のあった復活祭のころ、飲んだくれの村の初期アツダクが人々によって奉行に任命される。賄賂をとり、じゅうぶんに好色漢である彼は、しかし貧乏な虐げられた人々の味方となって、二年の間、横紙破りの判決を下していく。
内乱が終り、無秩序の時代は幕を閉じる。ミヘルの生みの母親の領主夫人がこどもの返還を要求して訴訟をおこし、育ての母親グルシェとともに法廷に立つ。裁くは正義のにせ奉行アツダク。
白墨の輪を使った裁判によって、アツダクはこどもをグルシェにあたえる。領主夫人を都から追い出したアツダクはその晩のうちに姿を消す。しかし彼が奉行であった無秩序の時代こそ「正義の行われた黄金の時代」として、末ながくかたりつがれた。

視聴方法

早稲田大学演劇博物館
無償

演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。

デジタルアーカイブデータ

利用方法/利用条件について
映像管理者
東京演劇アンサンブル
収録日
1990/10/6(Sat)
権利処理状況
アーカイブのみ
上演分数
105分
映像分数
105分

作品情報

上演情報
1990/6/1(Fri)~1990/6/3(Sun)ブレヒトの芝居小屋(東京都)
1990/11/6(Tue)~1990/11/7(Wed)ブレヒトの芝居小屋(東京都)
1991/9/16(Mon)~1991/9/17(Tue)ブレヒトの芝居小屋(東京都)
1993/9/17(Fri)~1993/9/19(Sun)ブレヒトの芝居小屋(東京都)
2001/1/26(Fri)~2001/1/31(Wed)ブレヒトの芝居小屋(東京都)
2003/5/21(Wed)~2003/5/23(Fri)ブレヒトの芝居小屋(東京都)
出演者・
スタッフ
叙事詩の語り手
志賀 澤子(東京演劇アンサンブル)
グルシェ
名瀬 遙子(東京演劇アンサンブル)
アツダク
伊藤 克(東京演劇アンサンブル)
領主
柳川 光良(東京演劇アンサンブル)
領主夫人
三浦 潤子(東京演劇アンサンブル)
カツベキ
本郷 淳(東京演劇アンサンブル)
シモン
碓井 誠(東京演劇アンサンブル)
料理女
丸岡 由枝(東京演劇アンサンブル)
コロス
浅井 純彦(東京演劇アンサンブル)
コロス
根本 陽子(東京演劇アンサンブル)
コロス
原口 久美子(東京演劇アンサンブル)
コロス
日置 りゅう(東京演劇アンサンブル)
コロス
深山 忠昭(東京演劇アンサンブル)
コロス
益井 すお美(東京演劇アンサンブル)
コロス
宮下 捷(東京演劇アンサンブル)
脚本・演出
広渡 常敏(東京演劇アンサンブル)
音楽
林 光
舞台美術
岡島 茂夫(東京演劇アンサンブル)
照明
立木 定彦
音響効果
田村 悳
衣装
加納 豊美

上演団体情報

東京演劇アンサンブル

団体詳細・作品一覧を見る

1954年創立(劇団三期会1967年東京演劇アンサンブルに改名)。演出家広渡常敏を中心にベルトルト・ブレヒトの『今日の世界は演劇によって表現できるか?』を問い続け、現代演劇の創造を続けている。
1977年東京武蔵関‘ブレヒトの芝居小屋’を拠点として、日本・海外の創作、翻訳戯曲を上演。海外公演や全国演劇鑑賞会、学校の演劇鑑賞教室などで旅公演を行っている。児童演劇も創立当初から全国のおやこ劇場とともに沢山の作品をうみだしてきた。講演会、シンポジウムなどで地域との交流など活動は幅広い。
2019年本拠地を埼玉県に移し‘野火止RAUM’がはじまった。

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